Pythonサービス動作時に入出力パラメータを利用してデータを受け渡す際にはそのデータが一時ファイルとして出力されますので、データのサイズが大きい場合には一時ファイルのサイズも大きくなります。
例:
上記例(res.sbdf)では、1,000,000行×10列の実数型(Real)のデータテーブルのサイズは約78,139KB(約76MB)となります。
また、Pythonスクリプトの実行プロセス(java.exe)が異常終了した場合にはメモリダンプファイルが出力されることもあります。メモリダンプファイル(下記例:hs_err_pid46808.mdmp、約2.2GB)のサイズは一般的は数百MBや数GBになります。
例:
本資料はPythonサービスの一時ファイル出力先の場所や変更方法などについて説明します。
本資料の適用対象
- Spotfire Server 10.10 LTS (Python Service 1.0.X)
- Spotfire Server 11.4 LTS (Python Service 1.3.X)
- Spotfire Server 12.0 LTS (Python Service 1.12.X)
一時ファイルの出力先
Pythonサービス動作時に一時ファイルやメモリダンプファイルが以下のフォルダに出力されます。
・C:\Windows\Temp\work\pythonsrv-62XXX
※XXXは001、002、…の番号となり、Pythonエンジンプロセスのポート番号に一致します。
※62XXXのフォルダはPythonエンジンプロセス起動時に生成されます。
例:
一時ファイルの自動削除
Pythonサービスが停止した際に一時ファイル(メモリダンプファイルを含む)が自動的に削除されます。
何かしらの原因で一時ファイルが削除されなかった場合にはPythonサービスを停止したうえで対象フォルダを手動で削除してください。
・C:\Windows\Temp\work\pythonsrv-62XXX
一時ファイルの出力先の変更
本資料の適用対象バージョンにおいてはPythonサービスの一時ファイルの出力先を変更することはできません。
メモリダンプファイルについて
Spotfire Server 10.10 LTS(Python Service 1.0.X)のデフォルト設定では異常発生時にメモリダンプファイルを出力していますが、Spotfire Server 11.4 LTS(Python Service 1.3.X)以降の場合はデフォルト設定では異常発生時にもメモリダンプファイルを出力しないように仕様変更されました。
以上