概要
メールアダプタを利用してメールサーバーに接続し、受信メールデータの取得、および、メール送信を行う手順を説明します。
検証環境
製品 | バージョン | 備考 |
---|---|---|
TDV Server |
8.5.2 |
Windows Server 2019環境で実行 |
TDV Studo |
前提
メールサーバー
本記事の手順を実施するにあたっては、TDVサーバーから接続可能なメールサーバーが必要です。
以降に記述する例では、hMailServerというソフトを利用して構築した検証用のメールサーバーを利用します。
受信済みメール
後述のINBOXビューを利用するためには、メールサーバーの受信BOXに受信済みのメールが存在している必要があります。
TDVデータソース設定
Emailアダプタを利用するデータソースに対して以下のとおり設定し、接続テストに成功することを確認します。
項目 | 内容 |
---|---|
Port | メールサーバーのポート番号 |
Protocol |
メールサーバーに接続するためのプロトコル |
Server | メールサーバーのエンドポイント |
SSL Mode | SSLモード |
User | メールサーバーに接続するためのユーザー |
SMTP Port | SMTPサーバーのポート番号 |
SMTP Server | SMTPサーバーのエンドポイント |
Password | メールサーバーに接続するためのユーザーのパスワード |
INBOXビューで取得できるメール本文(Messagebody)が文字化けする場合は、Message Charset も変更します。
以下の例ではデフォルトのUTF-8
からiso-8859-1
に変更しています。
TDVインストール直後から利用できるEmailアダプタでは、上記のMessage Charsetプロパティが表示されていない場合がありますので、
その場合は、以下の手順に従い、CData TDV Adapter for Emailをインストールします。
1. アダプタ入手
EmailアダプタはTIBCO Connectorsからダウンロード可能です。(メールアドレスの入力必須)
インストール手順や利用方法詳細はCData TDV Adapter for Emailを参照してください。
2. 資材配置
入手したzipファイルを展開し、インストールに必要な資材一式を任意のフォルダに配置します。
以降に記述するコマンド実行例では、[TDVインストールフォルダ]\adapters
配下に配置することを前提としています。
3. 既存Emailアダプタのアンインストール
[TDVインストールフォルダ]\bin
配下にあるserver_utilを以下のように実行して既存Emailアダプタをアンインストールします。
server_util -server <hostname> [-port <port>] -user <user> -password <password> -undeploy -version 1 -name Email
コマンド実行例:
C:\Program Files\TIBCO\TDV Server 8.5\bin>server_util -server localhost -user admin -password tibco123 -undeploy -version 1 -name Email
4. インストール
[TDVインストールフォルダ]\bin
配下にあるserver_utilを以下のように実行してインストールします。
server_util -server <hostname> [-port <port>] -user <user> -password <password> -deploy -package <unzipped_file_location>/tdv.email\tdv.email.jar
コマンド実行例:
C:\Program Files\TIBCO\TDV Server 8.5\bin>server_util -server localhost -user admin -password tibco123 -deploy -package ..\adapters\tdv.email\tdv.email.jar
インストールに成功すると、以下のように出力されます。
Listening for transport dt_socket at address: 8005
Success
イントロスペクト
メタデータを取得します。
INBOXビュー
INBOXビューを実行し、受信メールデータを取得します。
メール送信
SendMailMessageプロシージャを実行し、メールを送信します。