概要
TDV から CSVファイル へ接続する手順を紹介します。
本記事は CData社が提供する CSV アダプタの利用を前提としたものです。
検証環境
製品 | バージョン | 備考 |
---|---|---|
TDV Server |
8.5.5 |
Windows Server 2019環境で実行 |
TDV Studo | ||
CSVアダプタ (CData Supported) |
22.0.8389 |
|
前提
本記事における手順は以下を前提とします。
- データソースとして追加するCSVファイルはTDV Serverのローカル環境に存在する
接続先データソース
以下のCSVファイルをデータソースとして利用します。
CSVアダプタ
CData社の CSV アダプタをTDV Serverにインストールします。
アダプタ入手
アダプタは TIBCO Connectors からダウンロード可能です。(メールアドレスの入力必須)
インストール手順や利用方法詳細は CData TDV Adapter for CSV を参照してください。
資材配置
入手したzipファイルを展開し、インストールに必要な資材一式を任意のフォルダに配置します。
以下の例では、<TDVインストールフォルダ>\adapters
配下に配置しています。
インストール
<TDVインストールフォルダ]>\bin
配下にある server_util を以下のように実行してインストールします。
server_util -server <hostname> [-port <port>] -user <user> -password <password> -deploy -package <unzipped_file_location>\tdv.csv\tdv.csv.jar
コマンド実行例:
C:\Program Files\TIBCO\TDV Server 8.5\bin>server_util -server localhost -user admin -password tibco123 -deploy -package ..\adapter\CSVTibcoDVAdapter\tdv.csv\tdv.csv.jar
インストールに成功すると、以下のように出力されます。
Listening for transport dt_socket at address: 8005
Success
インストール完了後にTDV Serverサービスを再起動します。
TDVデータソース設定
Cassandra アダプタを利用するデータソースを作成し、以下の項目をセットします。
また、接続テストを行い、正常に接続できることを確認します。
項目 | 内容 |
---|---|
Connection Type | Local |
URI |
file://<CSVファイルのパス> 例: file://C:/csv
|
イントロスペクト
リソースの追加/削除… をクリックし、イントロスペクトを行います。
Modeling CSV Data に以下の記述があるとおり、CSVファイルの内容から各カラムのデータ型が自動で検出されます。
The adapter dynamically derives schemas from CSV based on the connection properties specified.
動作確認
イントロスペクトした結果取得されたリソースの動作確認を行います。
Schema.iniによるスキーマ定義
多くの場合は、CSVファイルのヘッダ(1行目)と各カラムの値をスキャンすることによる推論により、イントロスペクト後のスキーマが定義されますが、Schama.ini
という設定ファイルを利用することで、明示的にカラム名とデータ型を指定することもできます。
例えば、以下のsample.csv
ように、ヘッダに含まれる1つのカラム名が空となっており、ヘッダ情報に不備があるような場合に、イントロスペクト時にヘッダをスキップして2行目以降を読み取り、スキーマ情報はSchema.iniに定義した情報を利用することができます。
以降に手順を示します。
Schema.ini作成
TDV Server上の任意のパスにSchema.ini
を作成し、以下の書式で設定を記述します。
[ファイル名]
ColNameHeader=<ヘッダの有無(TRUE or FALSE)>
Format=<区切り文字の種別>
Col1=<1カラム目に付与するカラム名>
Col2=<2カラム目に付与するカラム名>
...
今回の例では、以下のようなSchema.iniを作成します。
Schema.ini
をTDV Server上の任意のフォルダに配置します。
イントロスペクト
データソース設定で以下を追加します。
-
Schema Ini Location
-
Schema.ini
を配置したパス
-
-
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- 今回は不備のあるヘッダをスキップしたいので、
1
に設定
- 今回は不備のあるヘッダをスキップしたいので、
sample.csv
をイントロスペクトし、Schema.ini
の設定が読み取ったテーブルに反映されていることを確認します。