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Facebook への接続方法

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    概要

    Facebookに接続する方法について説明します。

    本記事において説明する内容は2023年3月に検証したものであり、Meta社によりFacebook側の仕様が変更された場合は、手順が正常に実施できない可能性があります。

     

    検証環境

    製品・サービス バージョン 備考
    TDV Server 8.5.5 開発想定環境：Windows Server 2019環境で実行
    本番想定環境：CentOS7環境で実行
    TDV Studio 8.5.5 Windows Server 2019環境で実行

     

    前提

    この記事は、以下の条件を前提としています。

    • TDV Server、TDV Studio、ウェブブラウザが実行可能なWindows OS の開発環境でTDV Server から Facebookへの接続確認およびOAuthSettings.txtを作成
    • OAuthSettings.txtを本番環境を想定したLinuxOSにTDV Server実行環境に配置することで、TDV Server (Linux) から Facebookへ接続

     

    開発想定環境（Windows）における作業

    最新版のFacebookアダプタインストール

    CData社のページより最新版のFacebookアダプタをダウンロードし、<TDVインストールフォルダ>\binにあるserver_utilを以下のように実行してインストールします。

    既存のFacebookアダプタをアンデプロイ

    server_util -server <hostname> [-port <port>] -user <user> -password <password> -undeploy -version 1 -name Facebook

    コマンド実行例：

    C:\Program Files\TIBCO\TDV Server 8.5\bin>server_util -server localhost -user admin -password tibco123 -undeploy -version 1 -name Facebook

    最新のFacebookアダプタをデプロイ

    server_util -server <hostname> [-port <port>] -user <user> -password <password> -deploy -package <unzipped_file_location>\tdv.facebook\tdv.facebook.jar

    コマンド実行例：

    C:\Program Files\TIBCO\TDV Server 8.5\bin>server_util -server localhost -user admin -password tibco123 -deploy -package ..\adapter\TibcoDVAdapter\tdv.facebook\tdv.facebook.jar

    TDV Serverサービス再起動

    TDV Serverサービスを再起動します。

    カスタムアプリ作成

    Meta for Developers にて OAuth2.0用のカスタムアプリを作成します。

    アプリタイプはなしを選択します。

    facebook_app01.png

    任意のアプリ名を追加し、アプリを作成します。

    facebook_app02.png

    アプリIDとapp secretが付与されているので、それらの値を確認し、メモ帳などに控えておきます。

    facebook_app03.png

    商品を追加をクリックしてFacebookログインを追加します。

    facebook_app04.png

    facebook_app05.png

     

    クイックスタートが表示されますが、これ以上は何もしません。

    facebook_app06.png

    Facebookログインの有効なOAuthリダイレクトURIを設定します。

    この記事では、https://localhost:33333/を設定します。

    facebook_app07.png

    この時点でアプリごとのトークンをアクセストークンツール - Meta for Developersで確認すると、Sample App for TDVにはApp Tokenしかありません。
    facebook_app08.png

     

    データソース設定

    開発想定環境（Windows）上のTDV StudioからTDV Server (localhost)に接続し、Facebookアダプタを使用してデータソースを設定します。

    以下のように各プロパティを設定します。

    項目 内容
    Initiage OAuth GETANDREFRESH
    OAuth Client Id アプリID
    OAuth Client Secret app secret
    OAuth Settings Location デフォルト値でも問題ありませんが、本記事では便宜上C:\facebook\OAuthSettings.txtに変更しています。
    Callback URL https://localhost:33333/
    Scope Facebookから取得したいデータの内容に応じて任意のスコープを設定します。
    本記事では user_posts, pages_manage_engagement, pages_manage_postsを設定します。

    tdvstudio_win_ds01.png

    この時点で一度Studioを閉じます。

    TDV Serverをコンソールから起動

    TDV Serverサービスを一度停止させ、コンソールから再度起動します。
    この作業は、本記事の冒頭でも言及したとおり、TDV Server、TDV Studioが同じマシン上に存在することが前提となります。

    一度TDV Serverサービスのみを停止させます。

    tdvserver_win_restart01.png

    次に、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、<TDV Severインストールフォルダ>\binに移動してから以下のコマンドを実行します。

    composite_server.bat run

    実行すると、以下の例のようにTDV Serverが起動します。
    コマンドは終了せずに実行中のままにしておきます。

    C:\Program Files\TIBCO\TDV Server 8.5\bin>composite_server.bat run

    （省略）

    Starting the TIBCO Data Virtualization Server

    停止させたい場合は、Ctrl + C で停止させることができます。

    接続テスト

    この状態で再度TDV Studioで立ち上げ直したTDV Server (localhost)にログインし、先ほどのデータソースを開き、接続テストをクリックします。

    tdvstudio_win_ds02.png

    すると、ブラウザが起動し、facebookのページが開くので、ログインします。

    tdvstudio_win_ds03.png

    確認画面が表示されるので、○○としてログインをクリックします。

    tdvstudio_win_ds04.png

    アプリからのアクセスを許可するページを選択し、次へをクリックします。

    tdvstudio_win_ds05.png

    完了をクリックします。

    tdvstudio_win_ds10.png

    アプリがFacebookにリンクされたことを確認し、OKをクリックします。

    tdvstudio_win_ds11.png

    認可が成功することを確認します。

    tdvstudio_win_ds08.png

    上記のページに遷移する前に警告画面が出る場合は、詳細設定などからアクセスを継続する必要があります。

    この時点で、TDV Studio上でFacebookに正常に接続できていることを確認します。

    tdvstudio_win_ds13.png

    OAuth Setings Locationに指定したパスに OAuthSettings.txt が作成されていることも確認します。

    tdvstudio_win_ds14.png

    この時点でアプリごとのトークンをアクセストークンツール - Meta for Developersで確認すると、Sample App for TDVにUser Tokenが作成されています。

    tdvstudio_win_ds15.png

    トークンの詳細は以下のとおりです。

    tdvstudio_win_ds16.png

    イントロスペクト

    リソースの追加/削除…をクリックしてイントロスペクトを行います。

    tdvstudio_win_ds17.png

    tdvstudio_win_ds18.png

    tdvstudio_win_ds19.png

    tdvstudio_win_ds20.png

    データ確認

    例として、Postsテーブルから以下のようにデータを取得できます。

    tdvstudio_win_ds21.png

    取得された投稿はFacebookでは以下のように確認できます。

    facebook_posts.png

    ビジネスページのLikesCountは以下のようにパッケージクエリを実行することで取得できます。

    tdvstudio_win_ds22.png

    このアダプタは Facebook Graph API の上に構築されており、LikesCount（いいね！数）をはじめとしていくつかのデータについてはビジネスページからしか取得できないように設計されています。

    facebook_page.png

     

    本番想定環境（Linux）における作業

    本番環境を想定したLinux版のTDV ServerからもFacebookに接続します。

    OAuthSettings.txtアップロード

    開発想定環境（Windows）で作成された OAuthSettings.txt を本番環境を想定したLinux版のTDV Serverにアップロードします。

    本記事では、/home/tibco/OAuthSettings.txtにアップロードします。

    最新版のFacebookアダプタインストール

    開発想定環境と同様に、CData社のページより最新版のFacebookアダプタをダウンロードし、<TDVインストールフォルダ>/binにあるserver_utilを以下のように実行してインストールします。

    既存のFacebookアダプタをアンデプロイ

    server_util -server <hostname> [-port <port>] -user <user> -password <password> -undeploy -version 1 -name Facebook

    コマンド実行例：

    ./server_util.sh -server localhost -port 9400 -user admin -password tibco123 -undeploy -version 1 -name Facebook

    最新のFacebookアダプタをデプロイ

    server_util -server <hostname> [-port <port>] -user <user> -password <password> -deploy -package <unzipped_file_location>/tdv.facebook/tdv.facebook.jar

    コマンド実行例：

    ./server_util.sh -server localhost -port 9400 -user admin -password tibco123 -deploy -package /home/tibco/work/tdv.facebook/tdv.facebook.jar

    インストールに成功すると、以下のように出力されます。

    Listening for transport dt_socket at address: 8005
    Success

    TDV Serverサービス再起動

    TDV Serverサービスを再起動します。

    sudo systemctl status cis.server

    データソース設定

    任意のWindows環境において動作するTDV Studioから本番想定環境（Linux）のTDV Serverに接続し、Facebookアダプタを使用してデータソースを設定します。

    以下のように各プロパティを設定します。

    項目 内容
    Initiage OAuth GETANDREFRESH
    OAuth Client Id アプリID
    OAuth Client Secret app secret
    OAuth Settings Location Linux環境におけるOAuthSettings.txtのパス
    本記事では/home/tibco/OAuthSettings.txtとします。
    Scope Facebookから取得したいデータの内容に応じて任意のスコープを設定します。
    本記事では user_posts, pages_manage_engagement, pages_manage_postsを設定します。

    接続テスト

    接続テストボタンをクリックし、Facebookに正常に接続できることを確認します。

    tdvstudio_linux_ds01.png

    この後はイントロスペクトを実施し、開発想定環境（Windows）と同様にデータが取得できることを確認します。

    tdvstudio_linux_ds02.png