バージョン情報
製品 | バージョン |
---|---|
EBX | 6.1.0 |
Data Exchange Add-on(New) | 6.1.0 |
概要
Data Exchange Add-on(New)は、あるデータストアから別のデータストアへのデータの統合と変換を可能にします。具体的には、次のことが可能です。
- TIBCO EBXリポジトリ内のテーブルと外部ファイル(csv, xlsx)の間でデータをインポートおよびエクスポートします。
- TIBCO EBXリポジトリ内のテーブルとRDBMS(外部データソース)の間でデータをインポートおよびエクスポートします。(SQL連携)
- TIBCO EBXリポジトリ内のテーブル間でデータを転送します。
本記事では、上記1. に相当する、csvおよびxlsxファイルのデータインポート/エクスポートの方法について解説いたします。
インポート
テーブルごとのインポート
データをインポートしたいテーブル(以下、ターゲットテーブルと呼びます)へ進み、[アクション]>[Data Exchange(New)]から、ソーステーブルの形式に応じてメニューを選択します。(以下、画像例ではCSVを選択しています。)
インポートしたいテーブルについて、インポートしたいテーブル(以下、ソーステーブルと呼びます)を持つファイル/データセットを選択し、各パラメータを設定します。
インポートパラメータ一覧
項目 | 説明 |
テンプレートをロード | 事前に保存したマッピングテンプレート(後述)を使用するかを選択します |
カラムヘッダーを含める | インポートするファイルにヘッダーが含まれるかを選択します。マッピング(後述)に関わります。 |
フィールド区切り文字 | 列の区切り文字を設定します。 |
リスト区切り文字 | 行の区切り文字を設定します。 |
セル区切り文字 | 各列のデータの開始/終了文字を設定します。 |
インポートモード |
ターゲットテーブルのデータのアップデートをどう行うか
同じ主キーを持つレコードがターゲットテーブルに存在する場合、そのレコードは更新されます。それ以外の場合は、新しいレコードが挿入されます。
すべてのレコードを洗い替えします。
同じ主キーを持つレコードがターゲットテーブルにすでに存在する場合、そのレコードが更新されます。
同一の主キーを持つレコードがターゲットテーブルに存在しない場合、そのレコードが挿入されます。
レコードがターゲットテーブルに存在するが、インポートファイルにない場合、そのレコードはターゲットテーブルから削除されます。 |
大文字と小文字を区別するラベルの比較 | 英語における大文字/小文字を区別します。 |
ファイルエンコーディング | インポートするファイルのエンコーディングを設定します。ここが異なる場合、データを正しく認識できず、インポート結果が文字化けします。 |
日付フォーマット | インポートするファイルにおける日付の表示形式 |
日付/時刻フォーマット | インポートするファイルにおける日付/時刻の表示形式 |
小数点記号 | 小数点を表す記号 |
空またはnull値の無視 | インポートするファイルの中に、データが入っていないフィールドを許容するかを選択します。[いいえ]の場合、空のフィールドを含むレコードはインポートを拒否されます。 |
空の主キーと null の主キーを確認します | 主キーがマッピングされているか、EBXが確認します。[いいえ]の場合、この確認が省略されます。 |
パラーメータ設定後、[Simulation]、[マッピング]、[インポート]のオプション選択が可能です。
- Simulation(add-onのバンドルのバージョンが6.1.0以降のみ)
インポートを実行する前に、現在の設定でインポートエラーが発生しないかのシミュレーションができます。
項目 | 説明 |
Skip report for non-blocking constraint | インポートが停止しないエラーについて、レポートをスキップするかを選択します。 |
Simulation stops | エラー発生時にシミュレーションを止めるか、止める場合にはどの段階で止めるかを選択します。 |
Simulation result | シミュレーションの結果が表示されます。 |
- マッピング
ソーステーブルとターゲットテーブルの列の対応を設定します。
対応させたい左右の各テーブルの列を、ドラッグアンドドロップにより線で結びます。なお、CSVおよびExcelファイルの場合、同一のラベルがついている列については、EBXがあらかじめ自動的に対応させています。SQLインポートについては、列名とデータ型が一致する場合に、自動で対応させます。
左下の[保存]を押下することで、このマッピングをテンプレートとして保存(前項「インポートパラメータ一覧」参照)し、再利用することができます。
※マッピングの変換関数について
変換関数は、データをインポートする際に、必要に応じてデータを変換してターゲットテーブルへ移すことのできる機能です。詳細については、「変換関数の活用」をご参照くださいませ。
- インポート
Simulationやマッピングを行わずにインポートを行うことも可能です。ただし、ソーステーブルとターゲットテーブルの属性名が一致しない、データ型が異なる、といった場合にはインポートエラーが発生し、正しくインポートができません。
各オプションにおいて、[インポート]を押下し、インポートは完了です。
複数テーブルの一括インポート
- インポート前の事前準備
一括インポートしたいファイルを、”.zip” “.7z” “.tar.gz”のいずれかの形式で圧縮し、一つのファイルとしてください。
左側のメニューより、[アクション]>[Data Exchange(New)]へと進み、ソーステーブルの形式に応じてメニューを選択します。
前項「テーブルごとのインポート」と同様に各種パラメータ設定後、[ソース/ターゲットテーブルの選択]より、ソーステーブルとターゲットテーブルの対応を設定します。この際、一つのソーステーブルのデータを複数のターゲットテーブルへインポートすることも可能です。(複数のソーステーブルを一つのターゲットテーブルへインポートすることはできません。)
テーブルごとにマッピングを作成し、画面右下の[インポート]を押下して完了です。
エクスポート
テーブルごとのエクスポート
データをエクスポートしたいテーブル(以下、ソーステーブルと呼びます)へ進み、[アクション]>[Data Exchange(New)]から、出力したいファイル形式に応じてメニューを選択します。(以下、画像例ではCSVを選択しています。)
エクスポートパラメータ一覧
項目 | 説明 |
テンプレートをロード | 事前に保存したマッピングテンプレート(後述)を使用するかを選択します |
カラムヘッダーを含める | エクスポートするテーブルにヘッダーを含むかを選択します。 |
フィールド区切り文字 | 列の区切り文字を設定します。 |
リスト区切り文字 | 行の区切り文字を設定します。 |
セル区切り文字 | 各列のデータの開始/終了文字を設定します。 |
ファイルエンコーディング | インポートするファイルのエンコーディングを設定します。ここが異なる場合、データを正しく認識できず、インポート結果が文字化けします。 |
日付フォーマット | インポートするファイルにおける日付の表示形式 |
日付/時刻フォーマット | インポートするファイルにおける日付/時刻の表示形式 |
言語の使用 | このオプションを有効にすると、言語と対応する数値フォーマットが適用されます。 |
言語 | 上記[言語の使用]を有効にした場合に、どの言語のポリシーを使用するかを選択します。 |
関連データのエクスポート | 主キーがマッピングされているか、EBXが確認します。[いいえ]の場合、この確認が省略されます。 |
ラベルのエクスポート |
ターゲットテーブルにおける列の生成について選択できます。
|
計算値を含める | 計算値で入力されているフィールドを、エクスポートするテーブルに反映するかを選択します。 |
マッピング
ターゲットテーブルの列は、ソーステーブルに応じて自動生成されます。
- 異なる名称の列にしたい場合
- ターゲットテーブル下部の[新しく追加]を押下して列を追加し、新しい列の名前を入力の上、マッピングを行ってください。
- エクスポートしたくない列がある場合
- ソーステーブルからターゲットテーブルに引かれている線をクリックし、削除してください。
画面右下の[エクスポート]を押下して、エクスポートは完了です。(CSVまたはExcelの場合、ファイルのダウンロードが開始されます。)
一括エクスポート
左側のメニューより、[アクション]>[Data Exchange(New)]へと進み、ターゲットテーブルの形式に応じてメニューを選択します。
各種パラメータ(前項「エクスポートパラメータ一覧」参照)を設定後、[エクスポートするテーブルを選択]でテーブルを選択します。
テーブルごとにマッピングを作成し、[エクスポート]を押下して完了です。