概要
あるデータセットからテーブルにアクセスをすると、そのテーブルの各項目(カラム)の並び順は下図のようにデータモデルで定義した順番通りになります。しかし、EBXのビュー機能を利用することで、この項目の並びの変更や見たい項目のみの表示(単純表形式ビュー)、レコードのタイル表示(タイルビュー)、親子関係にあるデータの階層表示(階層ビュー)ができるようになります。
本記事では、このビューの設定方法について解説いたします。
ビューの作成
ビューの作成は、各テーブルに対して行います。
データセットからビューを作成したいテーブルへ移動し、テーブル右上の[ビュー]>[新しいビュー]を押下します。
ビューの設定は2画面に渡ります。1ページ目はビューモードに関らない共通の設定、2ページ目はビューモードごとに設定する項目となっております。各設定項目についての説明は下記の通りです。
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1ページ目(各ビューモード共通)
項目 |
説明 | |
ドキュメント | 作成するビューに付与する名称です。 | |
所有者 |
ビューを編集できるユーザーを指定します。 |
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共有 | ビューを使用できるユーザーを指定します。 | |
ビューモード |
どの種類のビューを作成するかを選択します。
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パブリケーション名 | ワークフローやデータサービス等でこのビューを指定する際に使用する名称です。 |
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2ページ目(単純表形式ビュー)
項目 |
説明 | |
表示列 | テーブルに表示する項目と、その順番を設定します。 | |
並べ替え列 | どの列を基準にレコードをソートするかを設定します。 | |
フィルター | このビューで表示するレコードを絞り込むためのフィルターです。 | |
パフォーマンス | 最初のリクエスト |
デフォルトビューからこのビューへ切り替えたときに、データの見え方の挙動を設定します。
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ページ数の制限 | ビューを適用したときに、一ページあたりに見えるレコード数を制限します。 | |
ツールバー | グリッド編集 | 有効にした場合、テーブルビューから直接レコードの値を編集できるようになります。 |
テーブル上部のツールバー | テーブル上部に、作成したツールバーを配置するかを設定します。(別途データモデルにてツールバーの作成が必要です。) | |
テーブル行上のツールバー | 各レコードの左側に、作成したツールバーを配置するかを設定します。(別途データモデルにてツールバーの作成が必要です。) |
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2ページ目(タイルビュー)
項目 |
説明 | ||
Tile content | Title | タイル上部に表示されるタイトルを設定します。 | |
Subtitle | Title下に表示されるサブタイトルを設定します。 | ||
Image | Default image URL | デフォルトで使用するサムネイル画像のURLです。 | |
URL | ここでテーブルの項目を指定し、レコードごとにその項目に画像のURLを指定することで、デフォルトとは異なるサムネイル画像をレコードごとに設定できます。詳しくは下の説明図をご参照ください。 | ||
Height(px) | サムネイルの表示枠の高さをピクセル単位で指定します。幅は180ピクセルで固定です。 | ||
Cropping |
Heightで定めた高さを画像サイズが上回る場合の対応を設定します。
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Tile description | Number of displayed lines | 下記Contentで記載した説明文を、何行目まで表示するかを設定します | |
Line wrap |
下記Contentで記載された内容の一文が長く、タイルの幅に収まらなかった場合であっても、一行すべてを表示するかを設定します。「はい」に設定した場合は、全文を表示します。 |
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Content | タイルの下部に説明文を追加します。 | ||
並べ替え列 | タイルの並び順を設定します。 | ||
フィルター | このビューで表示するレコードを絞り込むためのフィルターです。 | ||
ツールバー | テーブルの上部のツールバー | テーブル上部に、作成したツールバーを配置するかを設定します。(別途データモデルにてツールバーの作成が必要です。) | |
Tile toolbar | 各タイル上に、作成したツールバーを配置するかを設定します。(別途データモデルにてツールバーの作成が必要です。) |
タイルビューサムネイル画像の設定
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2ページ目(階層ビュー)
項目 |
説明 | |
ディメンション | 階層を表示する際に、どの項目でレコードをまとめるかを設定します。 | |
新しいウィンドウ内にレコードを表示 | 作成した階層ビュー内でレコードをクリックした際に、レコード詳細画面を新しいウインドウで開くかを設定します。 | |
階層を整理 | 子ノード(=レコード)を持たない階層を表示するかを設定します。「はい」に設定された場合、子ノードを持たない階層を表示しません。 | |
親なしを表示 | 親ノードを持たないレコードを表示するかを設定します。 | |
ルートノードを表示 | ルートノード(全階層の頂上に位置するノード)を表示するかを設定します。 | |
ルートノードラベル | ルートノードを表示する場合に、ルートノードのラベルを設定します。 | |
階層の上部のツールバー | ビュー内の上部に表示するツールバーを設定します。(別途データモデルにてツールバーの作成が必要です。) | |
詳細プロパティ | 再帰的ルートリーフを削除 |
階層の親子関係がループしている場合で、検索フィルターを適用、または、整理モードを有効化したときに、ループしている子ノードを非表示とするかを設定します。 |
サイクルを検出 | 階層の親子関係がループしている場合に、そのノードを表示するかを設定します。「いいえ」の場合、ループを含む親ノードは表示されなくなります。 | |
Allow skipping level |
複数階層が存在し、途中の階層が抜けてしまうようなデータを表示する際に、その抜けた階層をスキップしてデータを表示するかを設定します。 例:日本の住所で、都道府県=>市=>区と展開し、下記のように住所を登録した場合 1. 神奈川県 横浜市 中区 2. 東京都(市なし)品川区 このとき、「神奈川県」と「東京都」の階層をそれぞれ展開すると、「横浜市」と「品川区」が同じ階層に表示されるようになります。 |
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リーフの検出 | ある階層中の各ノードが葉ノード(階層の末端)であるかを、その階層の展開時にEBX側で検知するかを設定します。データ量が大きい場合、この検知には時間がかかるため、「いいえ」を選択することを推奨いたします。 | |
子をカウントする許可 | ある親に属する子レコードの数が、設定したページ当たりのレコード数を上回る場合に、その子レコードの総数を親レコードの横に表示するかを設定します。データ量が大きい場合、この検知には時間がかかるため、「いいえ」を選択することを推奨いたします。 |
既存ビューの編集
既存のビューを編集するときは、作成したビューの上にマウスをホーバーすると、既存のビューに対するメニューが出現します。
このメニューから、ビューの設定の見直しや、複製、削除が可能です。