概要
Match and Merge機能は、あるテーブルの既存のレコード間で照合、名寄せを行うだけではありません。テーブルに新規レコードを追加する際に、その登録内容がすでにテーブルに存在するかを調べ類似レコードを提示することも、EBXのMatch and Mergeでは可能です。
本稿では、Match and Merge機能のこの使用方法について解説いたします。
照合ポリシーの設定
Match and Merge機能の設定変更を行うため、[管理]>[データ品質と分析]>[TIBCO EBX Match and Merge Add-on]へ進みます。
レコード作成時に照合を行いたいテーブルに適用している設定を開きます。
[照合ポリシー]タブに移動し、既存の照合ポリシーを選択の上、[アクション]>[このレコードを複製]で照合ポリシーの複製画面へ移ります。
[照合ポリシーコード]を変えたうえで、[照合の実行]>[作成時]の項目を[インライン]に切り替えます。
([作成時のワークフロー]については、別記事にて取り扱います。)
切り替え後、画面下部の[保存して閉じる]を押下します。
続いて、[メイン]タブへ移動し、[デフォルトの照合ポリシー]を上記で新たに設定した照合ポリシーへと変更します。
この他、デシジョンツリーやマージポリシーに変更を加えたい場合は、個別に設定をお願いいたします。
以上で設定は完了です。
レコードの作成と照合の実行
上記設定を行ったテーブルに移動し、レコードを追加します。
レコードの中身を記載し画面下部の[保存]を押下すると、同テーブルの他のレコードとの照合が自動で行われます。[一致]または[疑いあり]と判定されたレコードが存在する場合、下図のようにレコードの一覧が表示されます。
- 一致判定を受けたレコードとマージする場合
一致するレコードを選択して[マージ]を選択してください。
[マージ]を押下すると、下図のようにマージビューが開きます。ここで、照合ポリシーの設定であらかじめ定めた[デフォルトのマージポリシー]を使用する場合は、画面右上の[マージポリシーの適用]を押下してください。
- 一致判定を受けたレコードとマージしない場合
これらの結果に対し、一致しないと判断した場合は[すべての重複を拒否]を選択してください。この場合、作成したレコードは、テーブル内でゴールデンレコードとして登録されます。