Spotfire Server設定を変更する際には以下の手順に従って実施してください。
設定変更の際にはGUI画面を使用して実施する、またはコマンドラインから実施する、の2つの方法があります。GUI画面では一部設定項目を変更できない場合がありますが、該当設定項目を変更するにはコマンドラインから実施する必要があります。
※下記の手順はSpotfire Server 12.0.5 LTSにて動作確認して作成しておりますが、手順はSpotfire Server 10.10以降にて利用可能です。
Spotfire Server設定変更手順(GUI画面使用)
※Spotfire Server端末内で、OS管理者権限のあるアカウントで実施してください。
1.以下のいずれかの方法で設定ツール「TIBCO Spotfire Server Configuration Tool」を起動します。
・バッチファイル:C:\tibco\tss\12.0.5\tomcat\spotfire-bin\uiconfig.bat
・スタートメニュー:TIBCO Spotfire Server 12.0.5 LTS ⇒ Configure TIBCO Spotfire Server 12.0.5 LTS
GUI画面起動後には以下のようにConfiguration Toolのパスワードの入力が求められます。
Configuration ToolのパスワードはSpotfire環境構築時に指定されますので管理者様へお問い合わせください。
2.Configuration Toolのパスワードを正しく入力した後には「Configuration」などの各タブが利用できるようになります。Spotfire Serverの設定変更のほとんどは「Configuration」タブにて実施します。
3.設定項目に新しい値を指定して変更します。
下記例では「Idle session timeout 」を30から60へ変更します。
4.設定変更後には画面右下にある「Save configuration」ボタンを押して、「Database (recommended)」を選択し「Next」を押して続行します。
5.設定変更内容がわかるようにコメントを記入して「Finish」ボタンを押して設定変更の保存を完了させます。
6.最後に、Spotfire Serverサービスを再起動して設定変更を反映させてください。
Spotfire Serverサービスが再起動されるまでには新しい設定が反映されません。業務時間外などに一度サービスの再起動を実施してください。
Spotfire Server設定変更手順(コマンドライン使用)
※Spotfire Server端末内で、OS管理者権限のあるアカウントで実施してください。
1.OS管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、Spotfire Serverのインストール先フォルダへ移動します。
C:\tibco\tss\12.0.5\tomcat\spotfire-bin
2.以下のコマンド(export-config)を実行して現行設定をファイル(configuration.xml)へエクスポートします。
config.bat export-config -f
・引数「-f」は既存ファイルを上書きすることを示します。
・引数「-t パスワード」でConfiguration Toolのパスワードを指定することも可能です。
※コマンド実行時にConfiguration Toolのパスワードの入力が求められます。
エクスポートされた設定ファイル(configuration.xml)の例:
3.エクスポートされたファイル(configuration.xml)をテキストエディタで開いて設定項目の値を直接編集するか、もしくは以下のコマンド(set-config-prop)を実行して設定項目を変更してください。
config.bat set-config-prop -n clustering.tcp-ip-port -v 1207
・引数「-n」には設定項目の名前を指定します。(上記例ではクラスタリングのポート番号を変更します)
・引数「-v」には新しい値を指定します。(上記例ではポート番号を1207に変更します)
※こちらの場合はローカルの設定ファイルを変更していますのでコマンド実行時にはConfiguration Toolのパスワードの入力が求められません。
コマンド実行後には新しい設定値がエクスポートされた設定ファイル内に反映されます。例:
また、コマンドで設定した設定項目が最初から設定ファイル内に存在しない場合があります。この場合はコマンド実行後に該当設定項目が設定ファイルに新規追加されます。
4.設定変更後に以下のコマンド(import-config)を実行して変更後ファイルをインポートします。
config.bat import-config -c "設定変更内容がわかるようにコメントを記入してください"
・引数「-c」にはコメントを記入します。
※コマンド実行時にConfiguration Toolのパスワードの入力が求められます。
5.Spotfire Serverサービスを再起動して設定変更を反映させてください。
Spotfire Serverサービスが再起動されるまでには新しい設定が反映されません。業務時間外などに一度サービスの再起動を実施してください。
補足
- Spotfire Server設定変更時にはリポジトリDBから設定内容を読み出して、変更後設定をリポジトリDBに書き込みますので、実施時には動作端末(通常はSpotfire Serverサーバ)からリポジトリDBへ接続できる必要がありますが、Spotfire Serverサービスが起動中または停止中のいずれでも構いません。
- 「set-config-prop」で指定できる設定項目の一覧は残念ながらTIBCO社から提供されておりません。一部設定項目は製品マニュアル内に記載されている場合があります(例①、例②)。