概要
Data Model and Data Visualization Add-onでは、作成したデータモデルを図式化するデータモデルグラフの作成と、データセット内のデータの関係を示すデータバリューグラフの作成が可能です。本稿ではこれらのグラフについて、および作成方法について解説いたします。
データモデルグラフ
表示方法
EBX内で作成したデータモデルについて、テーブル間の関係(外部キー、リンクフィールド等)を図式化したいときに、データモデルグラフを使用します。
データモデルの作成画面より、[アクション]>[Visualization]>[データモデルの表示]を選択します。
EBXが下図のようにデータモデルを図式化して表示します。ここで、
- 一つ一つのハコ = テーブル
- ハコを結ぶ線 = 外部キーやリンクフィールド等のテーブル間の参照
を示します。
例えば、下図の緑線、黄線はそれぞれ下記を示しています。
- 緑線:「在庫テーブル」の「店舗」が、外部キーで「店舗テーブル」を参照している。この参照は、各テーブルのレコードが1:1で対応している。
- 黄線:「店舗テーブル」の「在庫」が、外部キーの逆参照で「在庫テーブル」を参照している。この参照は、店舗テーブルの1レコードに対し、在庫テーブル上のn個のレコード(0含む)に対応している。
データモデル変更時の差分の表示
データモデルグラフでは、ある時点でのグラフを保存しておき、変更前後での差分をグラフに表示することが可能です。以下ではその手順を示します。
変更前のデータモデルグラフを表示し、画面左下の[保存]を押下します。
グラフ名、所有者(*)、共有先を設定し、[保存]を押下します。
(*)データモデルグラフにおける所有者とは、保存したグラフに対し変更を加え上書き保存をできる権限を持つロールのことを指します。
データモデルに変更を加えます。(以下画像例では、「在庫」テーブルに対し「定価」フィールドを追加し、「在庫数」フィールドを削除しています。)
データモデル変更後、[アクション]>[Visualization]より[グラフのロード]へ進みます。(データモデルグラフを複数保存している場合は、どのグラフを表示するかを選択します。)
[グラフの同期]ポップアップが表示されます。[はい]を選択してください。
変更を加えた箇所がハイライトされるようになります。
データバリューグラフ
データバリューグラフでは、外部キー等により関連しているレコード間の値の関係を図示することができます。
表示方法
値の関連を見たいレコードを選択し、[アクション]>[Visualization]>[選択したデータの表示]へ進みます。(以下画像例では、弊社のサンプルデータをもとにデータバリューグラフを生成します。)
選択したレコードが、[選択したデータの表示]画面に表示されます。このボックス内の[+]を押下すると、選択したレコードに関連するデータが展開されます。
同様に、展開されたデータをさらに展開することで、関連の見える範囲を広げることができます。
グラフの見方と見やすくするための設定
ボックスの意味
上記の例では、「コンピュータ」を展開すると、
- 同色のボックス:「電子機器」
- 紫色のボックス:「Maxi Mouse」「Mini Keyboard」etc.
が表示されました。このボックスの色分けは、テーブルを示しています。上記例では、「コンピュータ」と「電子機器」は同一テーブルのレコード、「Maxi Mouse」などのレコードは異なるテーブルのレコードであることを示しています。
この色とテーブルの対応については、画面右上のより確認することができ、データスペースごと、データセットごと、テーブルごとにボックスを画面上に表示するかを選択できます。
線と矢印の意味
ボックスをつなぐ線は、それらのレコード間に関連があることを示します。二つのレコードがデータモデル上でどのように関連付けられているのかは、レコードを展開したときに表示される、画面左下の[リンク]から確認できます。
矢印の向きについては、参照関係を示します。下図の例で言えば、「コンピュータ」は外部キーにより同一テーブルの「電子機器」を参照しており、別テーブルの「Maxi Mouse」などのレコードに参照されていることになります。
画像例に使用しているデータモデルに基づき、意味を加えると
- 「コンピュータ」カテゴリは、「電子機器」カテゴリに属している。
- 「Maxi Mouse」や「Mini Keyboard」などはコンピュータカテゴリに属する商品である。
といった解釈が可能になります。実際にグラフを解釈をされる際は、先述のデータモデルグラフを併せてご覧いただくと、理解がしやすくなります。