概要
同一データソース(例えば、リレーショナルデータベース)内に存在する複数テーブルの結合やカラム名の変更、計算カラムの追加を、インフォメーションリンクによって行う方法について説明します。
本記事では、データソースとしてAmazon Athenaを使用します。
検証環境
製品・サービス | バージョン | 備考 |
---|---|---|
Spotfire Server | 14.0.1 | Windows Server 2022環境で実行 |
Amazon Athena | Athena engine version 3 | |
Athena JDBCドライバ | 2.0.34 |
データソーステンプレート作成に記載している本記事において使用したデータソーステンプレート(XML形式)が、2024年1月時点で、Athena JDBCドライバ 2.0.xを対象としたものであるため、左記のバージョンを使用しています。 |
インフォメーションリンクを使用してAmazon Athenaからデータを取得する方法についてはSpotfireからS3への接続(Amazon Athena)を参照してください。
実現する前処理
Athena上の3件のテーブル(orders
、stores
、products
)を結合し、注文明細データを作成します。
以下はAthenaコンソール上でクエリを実行し注文明細データを取得した例です。
上記のクエリでは、以下を実施しています。
- テーブルの結合
- カラム名の変更
- 計算カラムの追加
以降では、これらの処理をSpotfireのインフォメーションリンクで実現するために、インフォメーションデザイナーで実施する作業について説明します。
結合作成
orders
テーブル - products
テーブル 間の結合とorders
テーブル - stores
テーブル 間の結合を作成します。
カラム作成(変更後カラム名)
新しくカラムを作成し、カラム名を日本語化します。
カラム作成(計算カラム)
products.price * orders.quantity
で売上を計算するための計算カラムを作成します。
インフォメーションリンク作成
注文明細インフォメーションリンクを作成します。
自動生成されるSQLは以下のとおりです。
動作確認
注文明細インフォメーションリンクを実行します。