概要
EBXリポジトリに保存されたデータは、同リポジトリ上に別途作成したテーブルへミラーリングすることで、SQLリクエストやビューによる参照が可能になります。この機能をレプリケーションDBと呼びます。EBX上でのデータ変更時に、その変更をリアルタイムで自動的に反映することも可能です。
以下では、このレプリケーションDBの設定方法について解説します。
設定
設定手順
[データモデル]からレプリケーションを追加したいデータモデルを選択し、[拡張機能]>[レプリケーション]と進み、[+]を選択します
レプリケーションの設定を入力し、「保存して閉じる」を選択します。各フィールドの詳細については、下表に示します。
項目 | 説明 |
名称 | この設定に対しての名称です。 |
データスペース | 下記データセットが格納されているデータスペースです。 |
データセット | 公開するテーブルが格納されているデータセットです。 |
更新ポリシー |
データの変更を、リアルタイムで反映します。
ユーザーの操作により、データの変更を反映します。 |
テーブルパス | 公開するテーブルのパスです |
データベース内のテーブル名 | レプリケーションDBで公開する際に、テーブルに設定する名称です。 |
データモデルを[公開]しなおすと、リポジトリDB上に上記[データベース内のテーブル名]で作成されたテーブルが存在し、対象テーブルのデータがミラーリングされています。
設定確認
SQLクライアント管理ツール(DBeaver等)を利用してTIBCO EBX リポジトリDBにアクセスし、手順2で設定した「Replicatin_item」というテーブルが生成されていることを確認します。
更新ポリシーを[オンデマンド]で設定していた場合の更新方法
更新ポリシーが[オンデマンド]の場合、データを反映させるにはEBXのUI上から手動で更新を行う必要があります。
この設定時、更新を行う際は、データの閲覧画面より[アクション]>[レプリカの更新]を選択します。これにより、EBX上での変更はDB上に反映されます。
注意点
レプリケーションDBで作成したテーブルに反映されているデータは、EBXのUI上のものとは異なるものがございます。下記ではこの差異について解説いたします。
1. 属性の付加
レプリケーションDB上のテーブルには、下記四属性が追加されます。
項目 | 説明 |
t_last_user_id |
レコードを最後に更新したユーザーのIDです。 |
t_creator_id | レコードを作成したユーザーのIDです。 |
t_creation_date | レコードの作成日時です。 |
t_last_write | レコードの最新更新日時です。 |
2. 外部キーの表示
外部キーについては、EBX上でのラベル名称ではなく、内部で付与されている実際の値(=外部キー参照先の主キー値)が表示されます。
3. 計算フィールドの表示
計算フィールドの値については、レプリケーションDBでは表示することができません。