バージョン情報
製品 | バージョン |
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EBX | 6.2.0 |
概要
ビジネスオブジェクト(Business Object)とは、一般にはデータ、機能、ビジネスロジックといった実体をひとまとまりにし、抽象化した概念であると説明されます。一方EBXにおいては、データモデル上におけるテーブルとそれに関連するビジネスロジックを一元的に管理するための機能として、「ビジネスオブジェクト」が存在します。例えばMatch and Merge Add-onを利用した名寄せにおいて、複数のテーブルを横断して名寄せを行うことが可能になります。
本記事では、ビジネスオブジェクトの設定方法について説明します。
ビジネスオブジェクトの構造
EBXにおけるビジネスオブジェクトは、「メインテーブル」と「子エンティティ」から構成されます。データモデルにおいては、「メインテーブル」は「子エンティティ」に外部参照をされている関係となります。つまり、メインテーブルを管理対象の中心とし、それを外部参照しているエンティティ群の中から同時に管理を行いたいものを選択することで、ビジネスオブジェクトを構成することとなります。
例えば名寄せにおいて、メインテーブル上のレコードを名寄せする際に、子エンティティ上の要素を考慮して名寄せを行う、といった用途が上記の”同時に管理”に相当します。
ビジネスオブジェクトの作成
事前設定
ビジネスオブジェクトを作成する前に、メインテーブルとするテーブル上に、[関連]フィールドを作成する必要があります。下図を参考に、メインテーブル上に[関連]フィールドを作成してください。
ビジネスオブジェクトの設定
データモデルの設定画面から、[拡張機能]>[ビジネスオブジェクト]>[定義]に進み、[︙]>[ビジネスオブジェクトの作成]を選択します。
[ビジネスオブジェクト名]および[メインテーブル](※)を指定し、[保存して閉じる]を押下します。
生成されたビジネスオブジェクトに対し、[︙]>[子エンティティの追加]へ進みます。
[テーブルとの関係]にて、ビジネスオブジェクトとしてメインテーブルに関連して管理したいテーブルを選択します。(ここでテーブルが表示されない場合は、メインテーブル上に[関連]フィールドが作成されているかを確認してください。)
[保存して閉じる]を押下すると、ビジネスオブジェクト内に子エンティティが作成されていることが分かります。
作成に当たっての留意事項
ビジネスオブジェクトは、一つのデータモデルに対し複数作成することが可能ですが、複数のビジネスオブジェクトに対し、メインテーブルと子エンティティを共有することはできません。あるテーブルをメインテーブルや子エンティティに指定できるのは、一つのビジネスオブジェクトに対してのみとなります。