概要
TIBCO® Data Virtualization バージョン8.8.0 において、いくつかのログファイルが廃止となり、また8.5においても、いくつかのログファイルが追加されました。その中には、製品ガイドに記述のないものもあります。
この記事では、製品ガイドに記述されなかったファイルを含めたログファイルの一覧をまとめています。
なお、製品ガイドのログ一覧は下記ページにあります:
管理ガイド > TDV ログ情報 > TDV ログ ファイルについて > Server、Monitor、Studio のログ ファイル
ログ一覧
1つ前のLTSバージョンである8.5と比較した 8.8のログ一覧を以下にまとめます。
※ LTS: Long-Term Support
8.5 | 8.8 | 概要 |
---|---|---|
cs_csmonitor_daemon.log | cs_csmonitor_daemon.log | デーモンとして実行されている場合に、TDVモニターを追跡します。 |
cs_csmonitor_collector.log | 廃止 ※同等の内容は、cs_monitor.out, cs_server.outファイルに記録されます。 |
TDVモニターサーバーのログを記録します(これは、モニターデーモンプロセスであるMonitorBootとは異なります)。 監視対象のTDVインスタンス内でホストされるコレクターは、ホストインスタンスの現在の状態のスナップショットを定期的に取得し、要求、セッション、トランザクション、イベントなどの一般的なアクティビティを追跡します。 |
cs_csmonitor_server.log | TDVモニターのアクティビティを追跡します。 | |
cs_bundles.log | cs_bundles.log | バンドルとしてインストールされたときのTDVのアクティビティを追跡します。 |
cs_cluster.log | cs_cluster.log | すべてのアクティブクラスターログメッセージを記録します。 このファイルは、logsディレクトリの下のclusterディレクトリにあります。 TDVクラスター環境での使用については、『TDV Active Cluster Guide (TDVアクティブクラスターガイド) 』を参照してください。 記録される情報は、Cluster Logging Detail LevelおよびCluster Event構成パラメーターによって決まります。 |
cs_data_cache-<day>.log | cs_data_cache-<day>.log | データキャッシュログ。 それぞれの名前に3文字の曜日 (「Mon」、「Tue」、「Wed」など) が含まれます。 これらは、logsディレクトリの下のcs_data_cacheディレクトリにあります。 |
cs_monitor_events.log | cs_monitor_events.log | デーモン イベント ログを監視します。 構成パラメーターによって選択されたイベントのカテゴリを記録します。イベント ログの構成と有効化を参照してください。 |
cs_monitor.log | cs_monitor.log | デーモンのメインログを監視します。 TDV Serverが起動しない、または応答を停止する場合、このログとcs_server.logがエラーをチェックするファイルです。 |
cs_monitor.out | cs_monitor.out | Monitor デーモン (MonitorBoot) と Server Boot プロセス (ServerBoot)の stdout と stderror を組み合わせます。 Monitor デーモンおよび Server Boot プロセスのすべてのスレッドダンプがこのファイルに書き込まれます。 注:定義された制限に達すると、追加のログ ファイルが 1 ずつ増加する数値サフィックス (cs_monitor.out1、cs_monitor.out2 など) で作成されます。この制限は、ディレクトリ <TDV_Install_Dir>/conf/monitor/ および <TDV_Install_Dir>/bd/conf/monitor/ の log4j2.properties ファイルで指定されます。 |
cs_repository-<day>.log | cs_repository-<day>.log | 名前に 3 文字の曜日 (Mon、Tue、Wed など) が含まれるリポジトリ ログ。 これらのリポジトリ ログは、logs ディレクトリにあります。これらのファイルは、TDV および BD のリポジトリ データベース イベントとステータスを記録します。 注: コマンドラインから「composite.sh monitor stop」を使用すると、ServerBootは「LOG: could not receive data from client: No connection could be made because the target machine actively refused it. (クライアントからデータを受信できませんでした。ターゲットマシンが能動的に拒否したため、接続を確立できませんでした) 」のメッセージを送ります。ServerBootは子プロセスであるため、このメッセージが表示されないようにすることはできません。ただし、このメッセージが2回続けてログに記録されない場合、実際にはエラーは発生していません。 |
cs_server_client.log | cs_server_client.log | TDV Serverのアクティビティのログ。 これをcs_studio.logと組み合わせて使用して、StudioとTDV間の接続の問題を解決します。 |
cs_server_dsrc.log | cs_server_dsrc.log | データソース機能のログ。 |
cs_server_events.log | cs_server_events.log | サーバー イベント ログ。 構成パラメーターによって選択されたイベントのカテゴリを記録します。イベント ログの構成と有効化を参照してください。 |
cs_server_file_cache.log | cs_server_file_cache.log | TDVモニターのファイルキャッシュアクティビティを追跡します。 |
cs_server_metadata.log | cs_server_metadata.log | リポジトリに書き込まれているオブジェクト、またはリポジトリへの変更を記録します。 TDVクラスター環境での使用については、『TDV Active Cluster Guide (TDVアクティブクラスターガイド) 』を参照してください。記録されるログのカテゴリは、Cluster Logging Detail LevelおよびCluster Event構成パラメーターによって制御されます。 |
cs_server_status.log | cs_server_status.log | サーバーステータスログファイルを使用すると、ソフトウェアライセンスの適合性を判断し、会社の資産管理に役立てることができます。このログは、開始された各サーバーセッションからのデータを保持します。 |
cs_server_task.log | cs_server_task.log | メイン実行スレッドの外部 (バックグラウンドスレッドなど) で発生する例外を使用して、cs_server.logを補足します。 |
cs_server.log | cs_server.log | メインログ。 発生するほぼすべてのエラーがここに記録されます。 注目すべき例外は、予期しないサーバーのクラッシュです。TDV Serverが起動しない、または応答を停止する場合、このログとcs_monitor.logがエラーをチェックするファイルです。このファイルには、データソースのタイプとバージョン情報も含まれています。 |
cs_server.out | cs_server.out | TDV (ServerBoot) プロセスの標準出力およびエラーログ。 ServerBootプロセスのスレッドダンプはすべてこのファイルに書き込まれます。 注:定義された制限に達すると、追加のログ ファイルが 1 ずつ増加する数値サフィックス (cs_server.out1、cs_server.out2 など) で作成されます。この制限は、ディレクトリ <TDV_Install_Dir>/conf/server/ および <TDV_Install_Dir>/bd/conf/server/ の log4j2.properties ファイルで指定されます。 |
cs_tools.log | cs_tools.log | TDV Serverのコマンドラインユーティリティから発生するエラーを追跡します (たとえば、server_util.sh、encryption_util.sh、bd_encryption_util.sh、bd_server.shなど)。 |
cs_studio.log | cs_studio.log | Studioのメインログファイル。 これをcs_server_client.logと組み合わせて使用して、StudioとTDV間の接続の問題を解決します。 |
なし |
cs_monitor_lifecycle.out ※ 8.8から導入 |
いつ、誰が (ユーザー/グループ)、どのコマンドが composite.bat で使用されたかに関する情報が含まれます。 このファイルには、「TDV Server」、「TDV リポジトリ」、および「TDV データベース キャッシュ」サービスに関するライフサイクル情報も含まれています。 |
cs_server_request.log ※ 8.5から導入 |
cs_server_request.log |
cs_server_request.logの目的は、リクエストに関連する活動に関する 情報を取得し、TDVのリクエスト処理の監視、トラブルシューティング、 最適化を支援することです。 このファイルのログエントリは通常、リクエストの開始、実行、完了、 エラー、その他の関連情報などの詳細を含みます。 以下は、cs_server_request.logに表示される内容です。
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cs_server_session.log ※ 8.5から導入 |
cs_server_session.log |
cs_server_session.logはTDVとクライアントの間に確立されたセッションに関する情報を記録するログファイルです。 具体的には、セッション開始時刻、セッション期間、クライアントIPアドレス、クライアントユーザー名、セッション関連イベントなど、セッションに関する詳細が記録されます。 デバックログが有効になっていない状態では、セッションの終了に関する情報のみが記録されます。 セッション開始時刻などの他の情報を記録する場合はデバックログを有効にする必要があります。 |
commons-daemon.out ※ 8.5.2から導入 |
commons-daemon.out |
バージョン8.5.2より使用されている内部ライブラリの出力ファイルです。 TDVでは、SSLのデバッグ出力を有効にした場合、それらの情報が出力されます。 |