概要
Spotfire Analystの「ツール」⇒「Pythonツール」を開いて、「パッケージ管理」タブよりPythonパッケージをインストールすることができます。パッケージのインストールにはPyPI(https://pypi.org)へのアクセスが必要ですが、Analyst動作端末がインターネット接続にプロキシを利用している場合、Pythonツールからプロキシを利用するための設定方法について情報を整理します。
Pythonツール動作時には Spotfire Analyst から PyPI には下記の2種類のHTTP(S)通信が行われますが、Pythonパッケージのインストールを行うにはいずれも正常に通信できる必要があります。
- Spotfire AnalystからのHTTP(S)通信
- PyPIからパッケージの一覧(https://pypi.org/simple/)をダウンロード
- 端末OSのプロキシ設定を利用します。
- Spotfire Analystにバンドルされている Python(python.exe) からのHTTP(S)通信
- 「パッケージ管理」タブ初期表示時にはPyPIからテスト用パッケージ(pip-install-test)のインストールを実施し、正しく処理ができるかどうかを検証
- 「インストール」ボタン押下時には対象Pythonパッケージのインストールを実施
- 通常は端末OSのプロキシ設定(例えば手動セットアップで設定されたプロキシの場合)を利用しますが、端末OSのプロキシ設定が利用されない場合(例えば端末OSのプロキシ設定にPACファイルが使用されている場合)はSpotfire内で独自に設定したプロキシを利用することも可能です。
よく見られる問題として、Pythonツールの「パッケージ管理」タブを開いた後に下記のエラーメッセージが表示される場合があります。これは上記の1.または2.によるインターネット接続ができなかったことに起因しています。
Python パッケージ インデックスにアクセスできません。ほとんどの機能は利用できません。 詳細については、ログを参照してください。
また、上記のエラーが発生した場合、画面右側の部分はグレー表示で利用できません。
動作確認環境
本記事は以下の環境で動作確認したうえで作成しています。
- Spotfire Server 14.0 LTS
- Spotfire Analyst 14.0 LTS
本記事の内容はSpotfire Analyst 12.0 LTS 以降に適用できます。
プロキシの設定方法
下記のいくつかの方法でプロキシを設定できます。
方法①、OSのプロキシを設定
通常の場合、下記のようにOSのプロキシ設定「手動でプロキシ セットアップ」よりプロキシサーバーを指定すると、Pythonツールからはインターネット接続ができるようになり、パッケージのインストールが実施できます。設定変更後にAnalystの再起動は不要です。
注意事項として、「セットアップスクリプトを使う」よりPACファイルを利用してプロキシを設定した場合、Analystにバンドルされている Python(python.exe)が該当プロキシ設定を検知できず正しく利用できない可能性があります。
一般的には端末内のウェブブラウザがインターネット接続できる場合にはAnalyst自身もインターネット接続できますが、Spotfire Analystにバンドルされている Python(python.exe) がインターネット接続できない場合があります。この場合は下記の方法②や方法③でプロキシを設定して対処できます。
方法②、管理マネージャーでプロキシを設定
Spotfire管理者権限でAnalystへログインし、ツール⇒「管理マネージャー」を開いて「設定」タブより対象グループに対して以下の設定項目にPythonツール(python.exeのみ)が使うプロキシを指定できます。設定後にAnalystを一旦閉じて再度起動して設定変更を反映させる必要があります。
- DataFunctions ⇒ DataFunctionsPreferences
- PythonToolsProxyURL:プロキシのURL(例:http://my-proxy-server:1080)を設定してください。
プロキシサーバーの利用に認証が必要な場合は以下のように認証情報を指定してください。
- http://<ユーザー名>:<パスワード>@my-proxy-server:1080
注意事項として、下記のプロキシ設定はSpotfire Analystにバンドルされている Python(python.exe) のみが使用します。Spotfire Analyst自身は該当プロキシ設定を使用しません。
上記方法②の設定は方法①や方法③よりも優先されます。
方法③、OSのユーザー環境変数でプロキシを設定
下記のようにユーザー環境変数を作成してプロキシを指定することも可能です。設定後にAnalystを一旦閉じて再度起動して設定変更を反映させる必要があります。
- http_proxy:http://my-proxy-server:1080(例)
- https_proxy:http://my-proxy-server:1080(例)
注意事項として、下記のプロキシ設定はSpotfire Analystにバンドルされている Python(python.exe) のみが使用します。Spotfire Analyst自身は該当プロキシ設定を使用しません。
上記方法③の設定は方法①や方法②より優先度が低いです。
プロキシ設定の確認
方法①や方法②でプロキシを設定した場合、AnalystのDEBUGログに「Executing pip command: install --user pip-install-test --proxy http://my-proxy-server:1080/」のような情報が出力され、利用中のプロキシの情報が「--proxy http://my-proxy-server:1080/」の部分で示されています。
2025-07-07T16:26:26,341+09:00 2025-07-07 07:26:26,341 admin [22] DEBUG Spotfire.Dxp.Forms.Data.Tools.PythonToolsDialog [(null)] - Executing pip command: install --user pip-install-test --proxy my-proxy-server:1080/ 2025-07-07T16:26:29,813+09:00 2025-07-07 07:26:29,813 admin [22] DEBUG Spotfire.Dxp.Forms.Data.Tools.PythonToolsDialog [(null)] - Executing pip command: uninstall -y -q -q -q pip-install-test --proxy my-proxy-server:1080/
方法③でプロキシを設定した場合にプロキシの情報はログ出力されません。