概要
デフォルト設定でイントロスペクトを実施しても、新しいテーブルやファイルはイントロスペクト対象のリソースとして自動的に追加されることはありません。本記事では、新しいテーブルがデータソースに追加された場合に再イントロスペクト時に自動で追加する設定の手順について説明いたします。
対象
- 日次・月次などのデータテーブルが自動追加されるデータソースをお持ちのお客さま
- TDV Studioの開発者
- 次の基本的なTDV操作が行えることを前提とします
- データソースの追加
- ビューの作成
- 次の基本的なTDV操作が行えることを前提とします
データソースの構成例
本記事では次のようなファイルベースのデータソースを例とします。絶対パスはC:\testDataです。
このフォルダ内に"yyyy-mm-dd"のフォーマットで命名されたcsvファイルが1日1回自動作成されます。
C:\TESTDATA
2021_10_01.csv
2021_10_02.csv
2021_10_03.csv
(中略)
2021_10_27.csv
2021_10_28.csv
2021_10_29.csv
本記事では設定手順の説明後、実際にファイルを追加して正しく動作するかを確認します。
設定手順
新たにデータソースを適当なフォルダに追加します。アダプタタイプは"File-Delimited"とします。
本記事では次の通りアダプタの接続設定を行い、「作成とイントロスペクト」を行います。
- データソース名は"testData"
- パスは"C:\testData"
- 文字セット(Character set)は"utf-8"
- Has Header Rowにチェックを入れる
イントロスペクト対象のデータリソース一覧が表示されます。ツリー最上部の"testData"をチェックのうえ選択した状態で、右側の「プロパティ」から"Detect New Resources During Re-Introspection"にチェックを入れます。
「次へ」をクリックし、データソースをStudioに追加します。
これにより、再イントロスペクト時に新しいリソースがあればリソース一覧に追加されるようになります。ただしこのままではStudio上で使用できる状態とはならないため、別途サーバ設定を変更する必要があります。
Studioのメニューバーより「管理」を選択し、「構成」を開きます。
"Server"->"Configuration"->"Debugging"->"DDL"->"Introspect newly created table using data source introspection"の値を「真(true)」とし、「OK」ボタンをクリックします。
以上で設定準備は完了です。
新規データ追加検証と結果
"testdata"フォルダに"2021_10_30.csv"を新規追加してみます。
Studio上のデータソース"testData"を右クリックして「すぐに再イントロスペクト」をクリックします。
イントロスペクト結果にて、"2021_10_30.csv"がリソースとして追加されていることを確認します。
補足(再イントロスペクトのスケジュール化)
今回の検証では手動で「再イントロスペクト」を行いましたが、データソース設定の「再イントロスペクト」タブより、一定期間ごとに自動で本処理を行うようスケジューリングを行うことも可能です。