概要
Web Playerの設定変更手順について説明します。
設定変更は以下の流れで行います。
- 既存の設定ファイルのエクスポート
- エクスポートされた設定ファイルの編集
- 編集した設定ファイルのインポート
設定ファイルのエクスポート
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行することで設定ファイルをエクスポートします。デフォルト設定がエクスポートされます。
<TSS Install Dir>¥tomcat¥spotfire-bin> config.bat export-service-config --capability=WEB_PLAYER --deployment-area=Production --force
Web Player サービスの設定ファイルとして4つのファイルが出力されます。
<TSS Install Dir>¥tomcat¥spotfire-bin¥config¥root が出力先フォルダです。
- log4net.config
- Spotfire.Dxp.Worker.Core.config
- Spotfire.Dxp.Worker.Host.exe.config
- Spotfire.Dxp.Worker.Web.config
エクスポートされた設定ファイルの編集
log4net.configの編集
ログの設定
Web Playerのログを出力するために、以下の操作を行います。
問題発生時にログを提供していただくことで、サポート担当者が詳細な問題の調査を行えるようになります。
LOG出力設定を「OFF」から「INFO」に変更(8箇所)
- RequestLog
- OutgoingRequestLog
- QueryLog
- DateTimesLog
- DocumentCacheStatisticsLog
- OpenFilesStatisticsLog
- UserSessionStatisticsLog
- MemoryStatisticsLog
Spotfire.Dxp.Worker.Host.exe.configの編集
AllowAllFilePathsの設定
Web Playerでローカルディスク上のディレクトリまたはファイルへのフルパスを指定するためには、<Spotfire.Dxp.Data.Properties.Settings>項目内に、リンクファイルの参照許可設定「"AllowAllFilePaths" 」を追加します。
<setting name= "AllowAllFilePaths" serializeAs="String">
<value>True</value>
</setting>
DataView_RefreshForLocaleChangesの設定
Analystで作成した分析ファイルをWeb Playerで開いた場合、ローケルの違いにより、エラーが発生する可能性があります。この問題を回避するために、 <Spotfire.Dxp.Data.Properties.Settings>項目内に、「"DataView_RefreshForLocaleChanges" 」設定を追加します。
<setting name="DataView_RefreshForLocaleChanges" serializeAs="String">
<value>True</value>
</setting>
Proxyの設定
Web Player でProxy経由で外部データを利用している場合、Proxyの設定を行って下さい。
ユーザー認証が必要な場合、<Spotfire.Dxp.Web.Properties.Settings>項目内の「ProxyUsername」「ProxyPassword」にユーザー名とパスワードを設定して下さい。
<setting name="ProxyUsername" serializeAs="String">
<value>myProxyUserName</value>
</setting>
<setting name="ProxyPassword" serializeAs="String">
<value>myProxyPassword</value>
</setting>
<Configuration> 要素内の<system.net> にある<defaultProxy>要素にProxy設定を追加して下さい。
<system.net>
<defaultProxy>
<proxy usesystemdefault="true"
proxyaddress="myProxyAddress"
bypassonlocal="true" />
</defaultProxy>
</system.net>
設定の詳細に関しては、.NET Framework のProxy設定をご参照下さい。
- https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/sa91de1e(v=vs.110).aspx
Spotfire.Dxp.Worker.Web.configの編集
タイムアウト時間の設定
非アクティビティ時のタイムアウト時間を変更する場合は<inactivityTimeout>を編集します。
- inactivityTimeout="N"
- デフォルトで「02:00:00」(2時間)になっていますので、必要に応じて変更してください。(タイムアウト時間を無制限にする場合は「infinity」)
Scheduled Update 同時アップデートの設定
Scheduled Update 同時アップデート実行数を変更する場合は<concurrentUpdates>を編集します。
- concurrentUpdates="N"
- デフォルトで「2」になっていますので、必要に応じて変更してください。(最小:1、最大:256)
Scheduled Update 同時アップデート実行数のコア数を変更する場合は<concurrentUpdatesPerCore>を編集します。
- concurrentUpdatesPerCore="N.N"
- デフォルトで「0.0(設定未使用)」となっています。
- 値が設定された場合、同時アップデート数は「設定値×コア数」となります。同時アップデート数が「1.0~256.0」の範囲になるように設定して下さい。
- この項目が設定された場合「concurrentUpdates」より優先されます。
設定ファイルをSpotfire Server内にインポート
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行することで設定ファイルをインポートします。
<TSS Install Dir>¥tomcat¥spotfire-bin> config import-service-config --config-name=<新規Config名>
インポートする際、新規Config名を設定できます。
設定しなかった場合、エクスポートしたConfigが上書きされます。
Spotfire Serverにインポートした設定を、Web Playerサービスに適用します。
- 管理者アカウントでログインし、管理コンソールを開く。
- 「Nodes & Services」画面にて「Web Player」サービスを選択し『Edit』をクリック。サービスの編集ウィンドウが開きます。
- Configuration項目で、インポートした設定を選択して『Save』。サービスが再起動し、設定を反映したインスタンスが起動します。
サービスに適用されている設定ファイルは以下の場所で確認できます。