概要
Spotfire Analystから、ODBC接続により、Snowflakeに接続し、データを取得する方法について説明します。
本記事では、Snowflakeへの認証方式として、パスワードベースの認証ではなく、キーペア認証を利用します。
また、接続には、Spotfire Analystにおいてデフォルトで提供されているSnowflakeコネクタではなく、その他 > ODBC、OLE DB、または ADO.NET データ プロバイダを使用してデータをロードする を使用します。
検証環境
- Spotfire Analyst 14.0.5 LTS(OS: Windows 10)
- Snowflake(AWS上で提供されているアカウント)
- Snowflake ODBCドライバ(SnowflakeDSIIDriver 3.05.00.00)
事前)Snowflakeキーペア認証の構成
キーペア認証とキーペアローテーションに従い、Snowflakeへの接続に利用するユーザーに対し、キーペア認証のための設定を行います。
秘密キーの配置
秘密キーをSpotfire Analyst実行環境の任意のディレクトリに配置します。
本記事ではC:\work\snowflake\rsa_key.p8
に配置します。
ODBC DSN作成
ODBC データソース アドミニストレーター を起動し、Snoflakeキーペア認証用のODBC DSNを作成します。
本記事では、システム DSNで作成します。
DSNの名前(Data Source)は任意のものを設定したうえで、以下の項目を設定します。
項目 | 内容 |
---|---|
User | キーペア認証が設定されている接続に使用するユーザーのログイン名 |
Server | 接続先Snowflakeのエンドポイント<アカウント>.snowflakecomputing.com
|
Database | 接続先のデータベース |
Authenticator | SNOWFLAKE_JWT |
キーペア認証により接続するため、Passwordは空欄で問題ありません。
Schama、Warehouse等の項目も必要に応じて設定することは可能です。
レジストリ変更
ODBC DSNに追加のプロパティを設定するために、レジストリを変更します。
レジストリ確認
レジストリエディターを起動し、先ほど作成したODBC DSNを確認します。
システムDSNの場合は、以下のパスに存在します。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBC\ODBC.INI\<Data Source>
PRIV_KEY_FILE
追加
DSNに新しい文字列値PRIV_KEY_FILE
を追加します。
値のデータには秘密キーのパスを記述します。
PRIV_KEY_FILE_PWD
追加
同じように、PRIV_KEY_FILE_PWD
を追加し、秘密キーのパスワードを記入します。
ODBC DSN接続確認
ODBC DSNのTestを実行し、成功することを確認します。
Spotfire Analystから接続
その他 > ODBC、OLE DB、または ADO.NET データ プロバイダを使用してデータをロードする から、作成したODBC DSNに接続します。