概要
本資料は、Spotfire内のデータをライブラリまたはローカルファイルへエクスポートする機能において、エクスポートを行えるデータやビジュアライゼーション(テーブルや棒グラフなど)の種類、およびデータとして出力できるファイルの種類について情報を整理します。
本資料ではデータのエクスポートのみを説明しますので、PDF / イメージ / PPTなどのエクスポートは本資料の対象外です。
動作確認環境
本記事は以下の環境で動作確認したうえで作成しています。
- Spotfire Analyst 14.0 LTS
- Spotfire Web Player 14.0 LTS
本記事の内容はSpotfire Analyst / Web Player / Automation Services 10.10 LTS以降に適用できます。
データのエクスポート機能一覧
Spotfire Analyst / Web Playerでは以下の各種機能を利用して分析内のデータをライブラリまたはローカルファイルへエクスポートできます。
クライアント | エクスポート方法 | エクスポート対象 | 出力ファイルの種類 |
Analyst / Web Player 共通
|
ファイル ⇒ エクスポート ⇒ データをライブラリーへ ※Web Playerの場合はSpotfire 12.2以降にてサポートされています。 |
※In-DBデータの場合はエクスポートできません。 |
|
ファイル ⇒ エクスポート ⇒ データをファイルへ ※Web Playerの場合はSpotfire 12.2以降にてサポートされています。
|
※In-DBデータの場合はエクスポートできません。 |
|
|
|
|
||
|
|
||
|
※データがマークされている場合のみエクスポートを実施できます。 ※テキストエリアに対してデータのエクスポートを実施できません。 |
||
ファイル ⇒ エクスポート ⇒ ビジュアライゼーションをMicrosoft Excelへ ※Spotfire 14.0 LTS以降にてサポートされています。 |
|
|
|
コンテキストメニュー:エクスポート ⇒ ビジュアライゼーションをMicrosoft Excelへ ※Spotfire 14.0 LTS以降にてサポートされています。 |
|
|
|
Web Player | ファイル ⇒ エクスポート ⇒ テーブル |
|
|
ファイル ⇒ エクスポート ⇒ テーブル (値の書式設定なし) |
|
|
|
コンテキストメニュー:エクスポート ⇒ テーブルをエクスポート |
|
|
|
コンテキストメニュー:エクスポート ⇒ テーブルをエクスポート (値の書式設定なし) |
|
|
説明:
- データロード方法として「外部」(In-DB)を選択して取り込んだデータテーブルはエクスポートできません(画面上では選択できません)。
- データロード方法として「外部」(In-DB)を選択して取り込んだデータを参照するビジュアライゼーション(テーブルや棒グラフなど)からデータをエクスポートすることは可能です。また、テーブルの場合はデフォルト設定では先頭10,000行まで表示可能ですが、表示されているデータのみをエクスポートできます。
- Web Playerでデータをファイルへエクスポートする場合、該当ファイルがブラウザよりダウンロードされます。
- マークされているデータをビジュアライゼーションからエクスポートする場合、画面に表示されている集計値がエクスポートされます。
- 「UTF-8」形式で出力されるテキストファイルの場合は「UTF-8 BOM付き」となります。
- 「UTF-8」形式でないテキストファイルの場合は「UTF-16 LE」(Windows / Linux共通)となります。
- 「テーブルをエクスポート」と「テーブルをエクスポート (値の書式設定なし)」の違いについて、「テーブルをエクスポート (値の書式設定なし)」の場合はビジュアライゼーションのプロパティ画面やカラムのプロパティ画面にて指定された書式設定が無視されます。
エクスポートの実施画面
以下では、データのエクスポート機能一覧表で示したそれぞれのエクスポート方法を示します。
AnalystとWeb Player共通
AnalystやWeb Playerより、メニュー:ファイル ⇒ エクスポート ⇒「 データをライブラリーへ」を実施してデータをライブラリへのエクスポートを行えます。
※Web Playerの場合は本機能がSpotfire 12.2以降にてサポートされています。
ライブラリへエクスポートする場合、データテーブルのみがサポートされています。また、出力できるファイルの種類は「Spotfire のバイナリ データ形式 (*.sbdf)」のみとなります。
AnalystやWeb Playerより、メニュー:ファイル ⇒ エクスポート ⇒「 データをファイルへ」を実施してデータをローカルファイルへのエクスポートを行えます。
※Web Playerの場合は本機能がSpotfire 12.2以降にてサポートされています。
データテーブルを各種ファイル形式としてエクスポートできます。
ビジュアライゼーションの場合、「テーブル」や「Details-on-Demand」のみを各種ファイル形式としてエクスポートできます。
クロステーブル、要約テーブル、グラフィカルテーブルをエクスポートする場合、「テキスト ファイル (タブ区切り) (*.txt)」のみがサポートされています。
散布図や棒グラフなど上記以外のビジュアライゼーションの場合、データがマークされている状態でのみデータのエクスポートを行えます。この場合はビジュアライゼーション項目の集計値がエクスポートされます。
※データがマークされていない場合はエクスポート画面にて該当ビジュアライゼーションを選択できません。
※Analystの場合は「Ctrl+A」を押してすべてのローをマークできますが、Web Playerでは該当ショートカットが利用できないため、代わりに「編集」⇒「フィルターローをマークする」を押して実施できます。
※テキストエリアに対してデータのエクスポートを実施できません。
事前にテーブル、クロステーブル、要約テーブル、グラフィカルテーブルをアクティブにした状態で、メニュー:ファイル ⇒ エクスポート ⇒ 「ビジュアライゼーションをMicrosoft Excelへ」を実施して、ビジュアライゼーションの書式設定、色設定、スタイルなどを保持したままでExcelファイル(*.xlsxのみ)へエクスポートできます。
※本機能は Spotfire 14.0 LTS 以降にて利用できます。
代わりに対象ビジュアライゼーション(テーブル、クロステーブル、要約テーブル、グラフィカルテーブル)を右クリックしてコンテキストメニューからもExcelファイル(*.xlsxのみ)へのエクスポートを行えます。
※本機能は Spotfire 14.0 LTS 以降にて利用できます。
Web Playerのみ(Analystでは利用不可)
Web Playerの場合、テーブル、クロステーブル、要約テーブル、グラフィカルテーブルをアクティブにした状態で、メニュー:ファイル ⇒ エクスポート ⇒ 「テーブル」または「テーブル (値の書式設定なし)」を実施してデータのエクスポートを行えます。データはタブ区切りのテキストファイル(拡張子は「*.csv」)としてエクスポートされます。
アクティブな状態となっているビジュアライゼーションがテーブル、クロステーブル、要約テーブル、グラフィカルテーブルのいずれでもない場合はメニュー項目「テーブル」や「テーブル (値の書式設定なし)」がグレー表示の状態となって利用できません。
代わりに対象ビジュアライゼーション(テーブル、クロステーブル、要約テーブル、グラフィカルテーブル)を右クリックしてコンテキストメニューからもデータのエクスポートを行えます。
テーブルやクロステーブルの場合のみ「値の書式設定なし」でのエクスポートを行えます。要約テーブルやグラフィカルテーブルの場合はメニュー:「テーブル (値の書式設定なし)」またはコンテキストメニュー:「テーブルをエクスポート (値の書式設定なし)」がグレー表示の状態となって利用できません。
「(値の書式設定なし)」でない場合は画面表示通りの書式設定(日付フォーマット、数値の桁数など)のままでエクスポートされますが、「(値の書式設定なし)」の場合はビジュアライゼーションのプロパティ画面やカラムのプロパティ画面にて指定された書式設定が無視され、データ値(すべての有効桁数を含む)がそのままエクスポートされます。
参考資料