概要
SQLクライアントツールであるSSMS(SQL Server Management Studio)からTDVへ接続するためのリンクサーバーを作成する手順を説明します。
手順は以下の流れで行います。
- ODBCドライバのインストール
- DSNの設定
- リンクサーバーの作成
必要なもの
- SQL Server
- SSMSで事前に接続しておく必要があります
- TDVのODBCドライバ
- ビット数に合ったドライバをご用意ください
ODBCドライバのインストール
1. エクスプローラーからTDVのODBCドライバを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
2. 「はい」を選択します。
3. インストールが完了するとダイアログだ出るので「OK」をクリックして、インストールを終了します。
DSNの設定
1. タスクバーの検索ボックスから「ODBC」と入力し、ODBCデータソースを右クリックし、「管理者権限で実行」を選択します。
※ご自身のビット数にあったODBCデータソースを選択してください。本手順では64bitを選択しています。
2. システム DSNタブを選択し、「追加」をクリックします。
3. 「TIBCO(R) Data Virtualization 8.x」を選択します(xはTDVのバージョンによって異なります)。
4. 以下の情報を入力します。
- DSN Name:任意の名前
- Host:TDVのipアドレスまたはホスト名
- Port:ODBCコネクションポート番号(デフォルトは9401)
- Integrated Authentication:(Disable)
- User Name:管理者権限を持つユーザー名
- Password:管理者権限を持つユーザーのパスワード
- Domain:composite
- Datasource:TDVで公開されたデータソースの中から任意のデータソースを入力
5. 「Test」をクリックし、接続が成功するか確認します。成功すれば「OK」をクリックします。
6.「OK」をクリックし、ODBCデータソースを終了します。
リンクサーバーの作成
1. SQLServerマシンに「Microsoft OLE DB Provider for ODBCDrivers」がインストールされていることを確認します。インストールされていれば、SSMSの「サーバーオブジェクト\リンクサーバー\プロバイダー」の下にMSDASQLとして表示されます。
2. MSDASQLをダブルクリックし、デフォルトオプションを変更します。有効化するパラメータは以下の通りです。
- 動的パラメータ
- 入れ子になったクエリ
- InProcess許可
- トランザクション更新以外
- 'Like'演算子をサポートします
3. 「OK」をクリックし、SSMSを終了します。
4. サーバーマネージャーからSQLServerサービスプロセスを再起動します。
5. SSMSを起動します。
6. リンクサーバーを右クリックし、「新しいリンクサーバー(N)...」を選択します。
7. 以下の情報を入力します。
- リンクサーバー(N):任意の名前
- サーバーの種類:その他のデータソース(H)を選択
- プロバイダー(P):Microsoft OLE DB Provider for ODBC Driversを選択
- 製品名(U):任意の名前
- データソース(D):ODBCデータソースで設定したDSN名
8. 左上のセキュリティをクリックし、「このセキュリティコンテキストを使用する(M)」を選択し以下の情報を入力します。
- リモートログイン(R):TDVの管理者権限を持つユーザー名
- パスワード(P):TDVの管理者権限を持つユーザーのパスワード
8. 「OK」をクリックし、新たにリンクサーバーが作成されていることを確認します。
クエリの実行例
クエリの実行には、OPENQUERY形式を使用する必要があります。
例
SELECT * FROM OPENQUERY([リンクサーバー名],'SELECT * FROM テーブル名')
その他のOPENQUERY形式のクエリ例は以下のURLをご参照ください。
https://docs.microsoft.com/en-us/sql/t-sql/functions/openquery-transact-sql?view=sql-server-ver15