概要
ExcelからTDVへ接続する手順を説明します。
大まかな流れは以下のとおりです。
必要なもの
- Excel
- 利用可能な状態のものをご用意ください。
- TDVのODBCドライバ
- ビット数に合ったドライバをご用意ください。
検証環境
製品 | バージョン |
---|---|
Excel |
バージョン 2202 Windows 10 64bit版 上で実行 |
TDV | 8.5.1 |
ODBCドライバのインストール
1. TDVのODBCドライバのインストーラを準備します。
TDV8.5.1のODBCドライバのインストーラは、TIBCO社よりTDVのインストーラなどとともに提供されている TIB_tdv_drivers_8.5.1_all.zip を展開後の以下のパスに保存されています。
製品 | フォルダ | ファイル |
---|---|---|
64ビット版 | apps\odbc\win64 |
|
32ビット版 | apps\odbc\win |
CsOdbcInstall85.exe |
2. エクスプローラーからTDVのODBCドライバを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
3. 「はい」を選択します。
4. インストールが完了するとダイアログが出るので「OK」をクリックして、インストールを終了します。
5. タスクバーの検索ボックスから「ODBC」と入力し、ODBCデータソースを右クリックし、「管理者権限で実行」を選択します。
6. 「ODBC データ ソース アドミニストレーター」が起動後に「ドライバー」タブに移動し、TDV ODBCドライバーが正常にインストールされていることを確認します。
DSNの設定
Excelからの接続に利用するDSNを設定します。
本手順では、TDVに対してユーザ名とパスワードによる標準的な認証により接続することとし、Kerberos認証等の方式は利用しません。
1. 「ODBC データ ソース アドミニストレーター」の「システム DSNタブ」を選択し、「追加」をクリックします。
2. 「TIBCO(R) Data Virtualization x.x」を選択し、「完了」をクリックします。(x.xはTDVのバージョンによって異なります)
3. 以下の情報を入力します。
項目 | 内容 |
---|---|
DSN Name | 任意の名前 |
Host | TDVのIPアドレスまたはホスト名 |
Port | ODBCコネクションポート番号(デフォルトは9401) |
Encrypt |
接続を暗号化したい場合は Encrypt に✓を入れます。 |
Integrated Authentication |
|
Kerberos SPN |
(空)(デフォルト)のまま |
Authentication Type |
|
User Name |
接続するユーザー名 |
Password | ユーザーのパスワード |
Domain |
ユーザーの所属するドメイン |
Datasource | TDVで公開されたデータソースの中から接続対象のデータソースを入力 |
4. 「Test」をクリックし、接続が成功するか確認します。成功すれば「OK」をクリックします。
5. 「OK」をクリックし、ODBCデータソースを終了します。
Excelから接続
Excelから設定したDSNに接続し、データを取得します。
1. Excelで任意のブックを開き、 「データ」 > 「データの取得」 > 「その他のデータソースから」 > 「ODBCから」 を選択します。
2. 「データソース名 (DSN)」から設定済みの DSN を選択し、「OK」をクリックします。
3. 接続のためのユーザ名とパスワードを入力し、「接続」をクリックします。
同じDSNを利用する場合、次回(2回目)以降は入力は不要となる場合があります。
4. 読み込み対象のテーブルを指定し、「読み込み」をクリックします。
このとき、読み込み対象のテーブルが [データベース] > [カタログ] > [スキーマ] > [テーブル] という構造となっている必要がありますので、ご注意ください。
そのような構造となっていない場合には、ナビゲーターにテーブルが表示されません。
5. シートにデータが表示されれば、読み込み成功です。