バージョン情報
製品 | バージョン |
|---|---|
| EBX | 6.2.2 HF-3 |
概要
マスターデータ管理において、正確で一貫性のあるデータモデルを設計することは、データガバナンスの根幹となります。大規模なデータモデルになるほど、同じ属性(名前、データ型、バリデーションルールなど)を持つフィールドが複数のテーブルにまたがって現れることが多くなり、正確性や一貫性を担保することが難しくなります。
本記事では、フィールドの定義を共通化し、設計の効率化とメンテナンス性を向上させる「単純データ型(Simple reusable types)」について解説します。この機能を活用することで、定義の一箇所を変更するだけで関連する全フィールドに即座に反映させることができます。
再利用可能な単純データ型とは
EBXにおける「再利用可能な単純データ型」とは、データモデル内で一度作成すれば、異なる場所で繰り返し利用できるデータ型のことです。単に「文字列型」や「数値型」といったシステム上のデータ型を指定するだけでなく、そのフィールドが持つべき業務上の意味や制約も含めた型として作成し、複数のフィールドに対して利用することができます。
主な特徴とメリットは以下の通りです。
構造とプロパティの共有: 名前、データ型、ラベル、説明、およびバリデーションルール(制約)などの詳細な定義を、複数のフィールドで共有できます。
中央管理による一括更新: ナビゲーションペインの「単純データ型」セクションにある定義を修正すると、その型に基づいているデータモデル内のすべての要素に修正内容が自動的に適用されます。
定義の整合性維持: 再利用可能な単純データ型を適用したフィールドは、各テーブル上では「読み取り専用」として表示されます。これにより、各担当者が個別に設定を変更してしまうことを防ぎ、モデル全体の整合性を保つことができます。
外部モデルでの利用: 外部のデータモデルで定義された型をインポートし、現在のモデル内で新しい要素を作成する際に利用することも可能です。
このように、再利用可能な単純データ型はEBXのデータモデル設計において重複を排除し、高品質なデータ構造を維持するための重要な要素です。
再利用可能な単純データ型の作成方法
本記事では汎用的な有効/無効フラグの型を再利用可能な単純データ型として作成し、複数のテーブルに使用します。
- [データモデル]から対象のデータモデルを選択します。
- [単純データ型]左側の三点リーダーを押下し、[単純型の作成]を選択します。
- 作成する型の設定を実施し、[作成]を押下します。
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 型名 | 作成する単純データ型の物理名を設定します。 |
| 再定義型 | 作成する単純データ型のデータ型を設定します。 ドロップダウンから既存のデータ型から選択します。 |
| ラベルおよび説明 | 作成する単純データ型の論理名を設定します。 |
- 作成した単純データ型の詳細設定を行い、保存を押下します。設定方法は通常のフィールド作成時と同様です。
本記事では、[単純制御]の項目に列挙型の設定を行いました。
- 作成した単純データ型を利用するテーブルにフィールドを作成します。データ型のドロップダウンに作成した単純データ型が存在しますので、そちらを選択します。
本記事では店舗テーブルに営業中フラグフィールド、商品テーブルに販売ステータスフィールドを作成します。
作成したフィールドの[単純制御]タブを確認すると、作成した単純データ型で設定した値が入っています。
- データモデルを公開してデータセットに反映させます。