バージョン情報
製品 | バージョン |
|---|---|
| EBX | 6.2.2HF-3 |
概要
TIBCO EBX®のステージング機能は、開発環境からテスト環境、あるいはテスト環境から本番環境といったように、異なる環境間でリポジトリ要素を効率的に移動させるために設計されています 。
EBXリポジトリにおいて、システムの定義やガバナンスルールを環境間で一貫性を持って同期することは非常に重要ですが、ステージングはまさにこのプロセスを支えるものです 。なお、この機能は主にシステム設定を対象としており、エンドユーザーが日常的に更新する業務データそのものを管理することを主目的とはしていません 。
EBXのステージング機能でできること
EBXのステージング機能は、リポジトリを構成する多岐にわたるコンポーネントをステージング要素としてサポートしており、柔軟な環境移行を実現します 。具体的に実行可能な主な機能は以下の通りです。
広範なリポジトリ要素の転送
データモデル(パブリケーション含む)、データスペース、データセット、ワークフローのパブリケーション、パースペクティブ、ビュー、およびそれらに紐づく権限設定など、システムの根幹を成す多くの要素を転送できます 。ドメインによる構成設定の組織化
リポジトリ内の膨大な設定項目をステージングドメインという単位でグループ化して管理できます 。これにより、特定のアプリケーションに関連する設定だけを切り出して、個別のライフサイクルで移行させることが可能です 。テスト実行(ドライラン)
実際にターゲットのリポジトリを変更することなく、インポート処理をテスト実行できます 。これにより、依存関係の欠落やエラーを事前に把握し、安全な移行を計画できます 。アドオンコンポーネントの移行
DMDV(データモデル可視化)のグラフ設定、DINT(データ交換)のテンプレート、MAME(マッチ&マージ)のマッチングポリシーなど、各種アドオンの高度な設定内容もステージング要素として転送が可能です 。権限とスケジュールの管理
グローバル権限設定や、スケジュールされたタスク(タスクスケジューラ)などの管理情報も転送対象に含まれます 。
このように、ステージング機能は単なるファイルのコピーではなく、EBXリポジトリの複雑な依存関係を維持したまま、環境間での確実な構成管理を可能にします 。
専門用語
EBXのステージング機能についての特有の言葉について記載します。
- ステージング要素
ステージング可能なリポジトリ内の構成要素のことです。ステージング要素のさまざまなタイプには、データモデルのパブリケーション、ワークフローモデルのパブリケーション、データスペースなどが含まれます。 - ステージングドメイン
EBX®サーバー間で転送できるステージング要素のセット(集合)です 。ドメインを使用することで、大規模なリポジトリ構成をより小さな部分に分割して整理することができます 。 - ステージングアーカイブ
あるサーバーから別のサーバーへドメインの要素をステージングするために使用されるファイルです 。 - コンポーネント
ドメインに含まれる個々の要素(ステージング要素と同義、あるいはその一部)を指します 。
ステージング手順
▼エクスポート手順
- EBXに管理者としてログインし、[管理] > [リポジトリ管理] > [ステージング]を選択します。
- [ドメイン] > [ドメインの追加]を選択します。
- エクスポートするドメインに任意の名称を登録して[保存]を押下します。
- [カテゴリ]からステージングしたい要素を選択します。
選択した要素の詳細が表示されますので、コンポーネントに含めるものを選択します。
コンポーネント欄に選択したコンポーネントが表示されます。
- ステージングする要素をすべてコンポーネントとして選択しましたら、[ダウンロード]を押下します。
確認のポップアップが表示されますので、[OK]を選択します。
ダウンロードフォルダにzipファイルがダウンロードされます。
▼インポート手順
- EBXに管理者としてログインし、[管理] > [リポジトリ管理] > [ステージング]を選択します。
- [アクション] > [ステージングアーカイブのインポート]を選択します。
- インポートするステージングアーカイブのzipファイルを選択、各種項目を設定し、[アーカイブをインポート]を押下します。
| 設定項目 | 詳細 |
|---|---|
| アーカイブのインポートを強制します。 | アーカイブが最後にインポートされたアーカイブと同一であっても、アーカイブをインポートします。 初回のインポートが何らかの理由で期待通りに動作せず、ソース(送信元)リポジトリで設定等を修正した上で、同じアーカイブを使って再度インポートをやり直したい場合に使用します 。 |
| コンポーネントの強制インポート | 同一のコンポーネントがリポジトリに存在する場合でも、各コンポーネントをインポートします。 アーカイブを修正した後、確実に最新の状態を適用したい場合などに使用します 。 |
| ステージングドメイン定義を保存します。 | ステージングドメインの定義は、ステージング管理に保存されます 。 ターゲットが開発環境で再度ドメイン定義を利用・編集したい場合などに設定します。テスト環境や本番環境ではドメインの設定定義自体を管理する必要はございません。 |
| ドライラン(テスト) | 実際のリポジトリのデータや設定には一切の変更(保存)を加えることなく、テスト目的でインポート処理のシミュレーションのみを実行する機能です 。 本番環境などへ実際にインポートを行う前に、宣言されている依存関係(例: データセットが依存するデータスペースなど)がターゲットリポジトリに正しく存在するかどうか、またインポート時にエラーが発生しないかを事前に確認・保証したい場合に使用します 。 |
- インポート確認画面が表示されますので、[ステータス]や[メッセージ]などの内容から正常にインポートされたことを確認してください。