概要
TDV上のリソースに対してデフォルトキャッシュデータベースや外部キャッシュデータベースを利用してキャッシュを有効化した場合に、そのリソースの「キャッシュ」タブの「ステータス」欄に以下のような警告が表示される場合があります。
このエラーを解消する手順を以下の2パターンに分けて説明します。
検証環境
製品 | バージョン |
---|---|
TIBCO Data Virtualization | 8.5.2 |
デフォルトキャッシュデータベースを利用する場合
TDV標準のデフォルトキャッシュデータベース(PostgreSQL)の場合の手順を説明します。
1. アダプタとエラー内容の特定
TDVからキャッシュデータベースへの接続に利用されているアダプタと発生しているエラーの内容を特定します。
まず、TDV Studioのリソースツリーから以下のパスに存在するデータソース設定を開きます。
/lib/sources/defaultCacheDataSource
defaultCacheDataSource
の「構成」タブで「Adapter Name」を確認します。
以下の例では、PostgreSQL 9.1 となっています。
次に、「情報」タブで「リソース機能」を確認します。
以下の例では、「大文字と小文字の区別」と「末尾のスペースを無視」においてTDVとデータソース間で設定が一致していないことが示されています。
2. アダプタ設定ファイルの修正
アダプタの設定ファイルが存在する以下のパスに移動します。
[TDV Serverインストールフォルダ]\conf\adapters\system\postgresql_9_1
<adapter name>_values.xml
というファイル名形式のファイルをテキストエディタなどで開きます。
本手順では、postgresql_9_1_values.xml
を開き、エディタ上で以下のXMLをコメントブロックの直前に貼り付けて保存します。
<ns12:attribute xmlns:ns12="http://www.compositesw.com/services/system/util/common">
<ns12:name>/runtime/query/comparisonCaseInSensitive</ns12:name>
<ns12:type>BOOLEAN</ns12:type>
<ns12:value>true</ns12:value>
<ns12:configID>jdbcds.comparisons_case_insensitive</ns12:configID>
</ns12:attribute>
<ns30:attribute xmlns:ns30="http://www.compositesw.com/services/system/util/common">
<ns30:name>/runtime/query/trailingSpaceIncludeInComparison</ns30:name>
<ns30:type>BOOLEAN</ns30:type>
<ns30:value>false</ns30:value>
<ns30:configID>jdbcds.trailing_spaces_included_in_comparison</ns30:configID>
</ns30:attribute>
3. TDV Serverサービス再起動・動作確認
TDV Serverサービスを再起動し、データソース側のエラーが解消されていることを確認します。
また、キャッシュ設定画面でもエラーが解消されていることを確認します。
外部キャッシュデータベースを利用する場合
外部キャッシュデータベースの場合の手順を説明します。
本記事では、外部キャッシュデータベースとしてOracleを利用する場合の例を示します。
1. アダプタとエラー内容の特定
TDVからキャッシュデータベースへの接続に利用されているアダプタと発生しているエラーの内容を特定します。
まず、TDV Studioのリソースツリーから外部キャッシュデータベースのデータソース設定を開きます。
データソース設定画面 の「構成」タブで「Adapter Name」を確認します。
以下の例では、Oracle 19c (Thin Driver) となっています。
次に、「情報」タブで「リソース機能」を確認します。
以下の例では、「大文字と小文字の区別」と「末尾のスペースを無視」においてTDVとデータソース間で設定が一致していないことが示されています。
2. アダプタ設定ファイルの修正
アダプタの設定ファイルが存在する以下のパスに移動します。
[TDV Serverインストールフォルダ]\conf\adapters\system\oracle_19c_thin_driver
<adapter name>_values.xml
というファイル名形式のファイルをテキストエディタなどで開きます。
本手順では、oracle_19c_thin_driver_values.xml
を開き、エディタ上で以下のXMLをコメントブロックの直前に貼り付けて保存します。
<ns8:attribute xmlns:ns8="http://www.compositesw.com/services/system/util/common">
<ns8:name>/runtime/query/comparisonCaseInSensitive</ns8:name>
<ns8:type>BOOLEAN</ns8:type>
<ns8:value>true</ns8:value>
<ns8:configID>jdbcds.comparisons_case_insensitive</ns8:configID>
</ns8:attribute>
<ns26:attribute xmlns:ns26="http://www.compositesw.com/services/system/util/common">
<ns26:name>/runtime/query/trailingSpaceIncludeInComparison</ns26:name>
<ns26:type>BOOLEAN</ns26:type>
<ns26:value>false</ns26:value>
<ns26:configID>jdbcds.trailing_spaces_included_in_comparison</ns26:configID>
</ns26:attribute>
3. TDV Serverサービス再起動・動作確認
TDV Serverサービスを再起動し、データソース側のエラーが解消されていることを確認します。
また、キャッシュ設定画面でもエラーが解消されていることを確認します。