概要
分析ファイルを開く際に、以下の警告メッセージが表示される場合があります。また、分析ファイル内に含まれるスクリプト(IronPython/JavaScript)、データ関数(TERR/Python/R)、カスタムクエリを実行しようとする際に、以下のエラーメッセージが表示されることがあります。
本記事では、これらの警告やエラーを解消し、正しく実行するための手順を説明します。
分析ファイルを開く際の警告メッセージの例:
信頼されていない項目 分析には信頼できない項目が含まれており、期待通りに機能しない可能性があります。
※注意事項:画面上の「分析内の信頼されない項目の数」には、カスタムクエリの項目数はカウントされません。
IronPythonスクリプトを実行しようとする際のエラーメッセージの例:
信頼されていないスクリプト IronPython スクリプト 'xxx' は信頼されていないため実行できませんでした。
データ関数を実行しようとする際のエラーメッセージの例:
信頼されていないデータ関数 データ関数 'xxx' は信頼されていないため実行できませんでした。
カスタムクエリを実行しようとする際のエラーメッセージの例:
カスタム クエリ: 'xxx' は信頼されていないため実行を許可されませんでした。
動作確認環境
本記事は、以下の環境において動作確認を行ったうえで作成しています。
- Spotfire Server 14.6.3 LTS
- Spotfire application for Windows(Installed Clientと略称、旧称:Spotfire Analyst) 14.6.3 LTS
- Spotfire Web Player 14.6.3 LTS
※本記事で紹介する内容は、Spotfire Analyst 12.0 LTS以降の環境でご利用いただけます。
エラーの原因
Spotfire製品のセキュリティ仕様により、第三者による悪意のあるコードの組み込みを防止するため、分析ファイル内のスクリプト、データ関数、およびカスタムクエリは「信頼管理(Trust)」の対象となります。
未信頼のスクリプト、データ関数、またはカスタムクエリを実行するには、事前に「信頼」の操作を行う必要があります。
なお、スクリプト管理者(詳細は後述)が対象の項目を事前に信頼した状態で共有している場合は、すべてのユーザーが信頼設定を行うことなく、そのまま実行可能になります。
利用者(一般ユーザー)による個別信頼の手順
分析ファイルを利用するユーザーが、表示された警告メッセージ内の「信頼を管理」ボタンを押して管理画面を開き、各スクリプト、データ関数、カスタムクエリのコードを確認したうえで個別に信頼を設定します。なお、この信頼操作は Installed Client(Spotfire Analyst)を使用して実施する必要があります。
【注意事項】
- 信頼を設定した後は、その状態を保持するために分析ファイルを必ず上書き保存してください。
- 信頼状態は動作端末のWindowsアカウント情報を元に管理されます。Spotfireのログインユーザーとは連動していません。
- Installed Client上で信頼設定を行っても、Web Player上では未信頼の状態のままとなります。なお、Web Playerの画面上で直接信頼の操作を行うことはできません。
スクリプト、データ関数を信頼する手順:
① 「信頼を管理」画面の一覧から、対象の項目にある「レビュー」を押して編集画面を開きます。
「信頼を管理」画面は、メニュー:「ファイル⇒信頼を管理」からも開けます。
② コードを確認したうえで、「信頼」ボタンを押して信頼を実施します。
カスタムクエリを信頼する手順:
カスタムクエリは「信頼を管理」画面に表示されません。信頼を行うには、カスタムクエリの編集画面を開いて「OK」ボタンを押してください。
※編集画面でカスタムクエリの信頼設定を実施するには、ライセンス・フィーチャー「Custom query in connections」の付与が必要です。
スクリプト管理者による一括信頼(事前信頼)の手順
実施手順
以下の手順で、対象のスクリプト、データ関数、カスタムクエリがすべてSpotfireユーザーによって信頼される状態になります。
① 権限の付与
分析ファイルの編集者(作成者)ユーザーを、Spotfireのシステムグループである 「Script Author」 にメンバー追加します。
※管理者アカウント(Administratorグループ所属)であっても、同様に上記グループへのメンバー追加が必要です。
② ファイルを開く
権限を付与された編集者ユーザーのアカウントで、対象の分析ファイルを開きます。
③ 個別の信頼実施
上記の「利用者(一般ユーザー)による個別信頼の手順」を参考に、分析ファイル内にあるすべてのスクリプト、データ関数、およびカスタムクエリを個別に信頼します。
④ ライブラリへ保存
信頼の実施後、対象の分析ファイルをライブラリに保存します。
仕様解説(一括信頼の仕組み)
製品の仕様上、システムグループ「Script Author」のメンバーが信頼を設定した上でライブラリに保存した分析ファイルは、その中のスクリプト、データ関数、カスタムクエリがすべてのSpotfireユーザーによって信頼された状態として扱われます。これにより、一般ユーザーやWeb Playerでの信頼操作が一切不要になります。
参考資料