概要
Tableau DesktopからTDVへ接続する手順を説明します。
本記事では、以下の2通りの方法を紹介します。
必要なもの
- Tableau Desktop
- 利用可能な状態のものをご用意ください。
- TDVのODBCドライバ
- ビット数に合ったドライバをご用意ください。
検証環境
製品 | バージョン |
---|---|
Tableau Desktop |
20221.22.0415.1144 Windows Server 2019 上で実行 |
TDV | 8.5 |
ODBCドライバのインストール
1. TDVのODBCドライバのインストーラを準備します。
TDV8.5.xのODBCドライバのインストーラは、TIBCO社よりTDVのインストーラなどとともに提供されている TIB_tdv_drivers_8.5.x_all.zip を展開後の以下のパスに保存されています。
製品 | フォルダ | ファイル |
---|---|---|
64ビット版 | apps\odbc\win64 |
|
32ビット版 | apps\odbc\win |
CsOdbcInstall85.exe |
2. エクスプローラーからTDVのODBCドライバを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
3. 「はい」を選択します。
4. インストールが完了するとダイアログが出るので「OK」をクリックして、インストールを終了します。
5. タスクバーの検索ボックスから「ODBC」と入力し、ODBCデータソースを右クリックし、「管理者権限で実行」を選択します。
6. 「ODBC データ ソース アドミニストレーター」が起動後に「ドライバー」タブに移動し、TDV ODBCドライバーが正常にインストールされていることを確認します。
TIBCO データの仮想化を利用して接続
Tableau DesktopにTIBCO データの仮想化というTDVに接続するためのメニューが用意されている場合はこの方法で接続することができます。
注意:本手順により接続する前にODBCドライバのインストールを実施しておく必要があります。
未インストールのまま接続画面に進むと以下のようにドライバーのインストーラを促すメッセージが表示されます。
1. 「TIBCO データの仮想化」メニューを選択
接続 > サーバーへ > その他…
の TIBCO データの仮想化 をクリックします。
2. TDV Serverにサインイン
必要な情報を入力し、TDV Serverにサインインします。
3. データ取得
テーブルからデータが取得できることを確認します。
その他のデータベース(ODBC)を利用して接続
ODBC DSNを利用してTDVに接続する方法について説明します。
本手順を実施する前にODBCドライバのインストールを実施しておく必要があります。
1. DSNの設定
Excelからの接続に利用するDSNを設定します。
本手順では、TDVに対してユーザ名とパスワードによる標準的な認証により接続することとし、Kerberos認証等の方式は利用しません。
「ODBC データ ソース アドミニストレーター」の「システム DSNタブ」を選択し、「追加」をクリックします。
「TIBCO(R) Data Virtualization x.x」を選択し、「完了」をクリックします。(x.xはTDVのバージョンによって異なります)
以下の情報を入力します。
項目 | 内容 |
---|---|
DSN Name | 任意の名前 |
Host | TDVのIPアドレスまたはホスト名 |
Port | ODBCコネクションポート番号(デフォルトは9401) |
Encrypt |
接続を暗号化したい場合は Encrypt に✓を入れます。 |
Integrated Authentication |
|
Kerberos SPN |
(空)(デフォルト)のまま |
Authentication Type |
|
User Name |
接続するユーザー名 |
Password | ユーザーのパスワード |
Domain |
ユーザーの所属するドメイン |
Datasource | TDVで公開されたデータソースの中から接続対象のデータソースを入力 |
「Test」をクリックし、接続が成功するか確認します。成功すれば「OK」をクリックします。
「OK」をクリックし、ODBCデータソースを終了します。
2. その他のデータベース(ODBC)を選択
接続 > サーバーへ > その他のデータベース(ODBC)
をクリックします。
3. TDV Serverにサインイン
事前に設定しておいたDSNを選択した状態で接続をクリックし、接続属性にて必要な情報を入力してサインインをクリックします。
4. データ取得
テーブルからデータが取得できることを確認します。
(補足)データを任意の数だけ確認する方法
カスタムSQLを作成しOKをクリック、または任意のテーブルをドラッグ&ドロップします。
この時点ではテーブルのカラム情報のみ読み込まれます。
右下の項目で取得したい行数を入力します。
「→」をクリックします。
指定した行数のデータが取得されます。