概要
ワークロード管理 について説明します。
検証環境
Server Version: 8.5.2
Server OS: Windows10
Studio OS: Windows 10
ワークロード管理とは
TDVへのリクエストに対するルールを設定し、リソース使用量の多いリクエストを管理する機能です。
ルールは公開されたリソースに対して設定ができ、クライアントアプリケーションからのリクエストががルールに該当する場合は特定のアクションを起こすことができます。
設定できるルールについては以下の通りです。
ルールタイプ | 説明 |
---|---|
Ful Table Scan |
全表スキャンが発生した場合のルールです。 |
Memory Limit |
1リクエストに対して、使用メモリをパーセンテージで制限するルールです。 このルールタイプではアクションに限らずリクエストが終了し、結果が返されません。 |
Product Join | cross joinが発生した場合のルールです。 |
Request Lifetime Limit |
リクエストの実行時間についてのルールです。 このルールタイプではアクションに限らずリクエストが終了し、結果が返されません。 |
Row Limit | リクエストできる行数を制限するルールです。 |
設定できるアクションについては以下の通りです。
アクション | 説明 |
---|---|
Client Warning | クライアントアプリケーションに警告メッセージを送信します。 |
電子メールを送信します。 | |
Exception |
クライアントアプリケーションにExceptionメッセージを送信します。 リクエストに対する結果は返されません。 |
Log Server Event | cs_server_events.logにメッセージが書き込まれます。 |
ワークロード管理の設定ページ
1. TDVWebManagerを開きます。
2. 構成から、ワークロード管理を選択します。
3. ADD Rule を選択します。
設定手順
共通設定
- Enable/Disable
- ルールを有効にするかどうかを設定します
- Rule Type
- ルールを選択します
- Action
- ルールを満たしたときのアクションを選択します
- User/Groups/Claims
- ルール適用するユーザー、またはグループを選択します
- 指定がない場合はデフォルトのadminユーザー、dreユーザー、dre_manager、およびadminグループのユーザーを除く全てのユーザー、およびグループが対象となります
- Resources
- ルール適用するリソースを選択します
- 指定がない場合はsystemリソースを除く全てリソースが対象となります
- スキーマ、カタログ、データソースなどの親コンテナが選択されている場合、配下にあるリソースもルールに含まれます
- ルールがMemory Limitの場合は設定できません
ルールの設定
Ful Table Scan、Product Join では追加の設定はありません。
Memory_Limit
- Percent
- 使用メモリのパーセンテージを設定します
- 使用メモリは Maximum Memory per Request を基準としています
- リクエストの使用メモリがMinimum Memory Thresholdを超えるとワークロードの対象となります。
Request Lifetime Limit
- Duration
- ルールを適用するまでの時間を設定します
Row Limit
- Maximum Row Count
- リクエストできる最大行数を設定します
アクションの設定
Client Warning
- Client Warning Body
- 表示させたい警告文を設定します
- メール送信に必要な情報を入力します
- メール送信を行うためには、メール通知の設定を行う必要があります。
Exception
- Exception Body
- 表示させたい警告文を設定します
Log Server Event
- Log Server Event Body
- 表示させたい警告文を設定します