概要
LDAPドメイン追加/編集ウィンドウ内で設定可能なAuto Synchronizationについて説明します。
検証環境
製品 | バージョン | 備考 |
---|---|---|
TDV | 8.5.2 | Windows Server 2019 で実行 |
Auto Synchronizationにより何が同期されるのか?
Auto Synchronizationにより同期されるのは、「すでにLDAPからTDV Serverに同期済みのユーザが所属するLDAPグループの情報」です。
例えば、以下の図のように、TDV Serverに同期済み(初回ログイン済み)のあるLDAPユーザが、連携元のLDAP側で別のグループのメンバーとなった場合、Auto Synchronizationを有効化しておくことで、TDV Sererはその変更に自動で追従することができます。
この機能は、あくまでもすでにTDV Serverに同期済み(TDV Serverが認識できている)のLDAPユーザのグループ所属情報をTDV - LDAP間で自動同期するためのものであり、TDV Serverにまだ同期されていない(TDVへの初回ログインが完了しておらず、TDV Serverが認識できていない)LDAPユーザを自動で同期するためのものではありません。
動作確認
実際にTDV Serverと連携済みのLDAP (Active Directory) サーバを利用して動作確認を行います。
すでにTDV Serverに同期済みのLDAPユーザをLDAP側で別グループにも所属させ、その変更内容が自動でTDV Server側に同期されることを確認します。
Auto Synchronization設定
Auto Synchronizationを有効化し、自動同期処理実行周期(単位:分)を設定します。
ここでは、検証のため 1
分 としています。
変更前の状態
LDAP
Demo Minato
グループとDemo Shinjuku
グループが存在します。
赤枠で囲われたユーザがすでに初回ログインを済ませており、TDV Server側にもユーザオブジェクトが作成されています。
TDV Server
LDAP上のDemo Minato
グループとその所属ユーザであるdemo_minato01
、Demo Shinjuku
グループとその所属ユーザであるdemo_shinjuku01
が同期されています。
LDAPユーザグループ情報の変更
Demo Minato
グループにdemo_shinjuku01
ユーザを追加します。
Demo Shinjuku
グループは変更しません。
自動同期されているか確認
TDV Server上のDemo Minato
グループ内のユーザ一覧にdemo_shinjuku01
が追加されていることが確認できます。
Demo Shinjuku
グループ内のユーザ一覧に変化は見られません。