概要
TDVの成果物を開発→検証→商用環境へと展開する際に、環境ごとに接続情報などを変更したいというケースがあります。
本記事ではテスト環境から本番環境に移行する際に変更できるものについてまとめます。
CARファイルを使って環境間でリソースをエクスポート/インポートし手作業で修正することもできますが、大規模な移行ではそれらリソースの再構成や再バインドが困難な作業になることがあります。
TDVではDeployment Managerという開発ライフサイクルを管理および合理化するために使用できるWebベースのツールが標準で提供されています。本記事ではDeployment Managerで移行できるものについてまとめています。
変更できるもの
異なる環境においての変更はDeployment Managerにおけるマッピングという操作で行うことができます。
大別して二つの事柄をマッピングすることができます。
- リソース(データソース)
- プリンシパル(ドメイン、ユーザー、グループ)
これらは以下の画像の「リソースマッピング」「プリンシパルマッピング」でそれぞれ行うことができます。
リソースマッピング
リソースマッピングではデータソースの認証情報やデータソースの設定,
キャッシュデータベースについて移行と同時に変更することができます。
変更できるプロパティの一覧は以下をご参照ください。
リソースマッピングの操作の一例は以下を参照ください。
注意点として、上記で定義されているプロパティ以外のものは変更できません
例)
- テーブル名
- カラム名
- ビューの内容
プリンシパルマッピング
プリンシパルマッピングではドメイン名、ユーザー名、グループ名を変更することができます。
プリンシパルは
<domain>/<group | user>/<target_name>
の形で記載されます。
以下のように変更したい部分の名前を変更することができます。
例)composite/group/sample_group1 -> composite/group/product_group1
注意点として、ビルトインのユーザとグループについてはソースプリンシパルに表示されません。