概要
本パートでは、以下の操作を確認します。
- 分析ファイルのグラフを画像ファイルとして出力する一連の操作(タスク)を行うジョブを作成する。
- 作成したジョブをスケジュール登録し、定期実行する。
前提条件と要件
本パートでは、以下を前提とします。
- 品質部門のメンバーがパート2-3で作成したデータ接続を用いて、「生産品質ダッシュボード」を作成した。
- 生産品質ダッシュボードは、フォルダ「生産品質」に格納されており、品質部門のメンバー全員が閲覧できる状態である。
- 月曜の週次定例では、上記分析ファイルのグラフを利用した報告を実施している。
- 報告書の作成のため、分析ファイルで作成した十数枚のグラフを、一つずつ手作業で出力している。
また、本パートでは、以下を要件とします。
- 手作業でのグラフ出力作業を自動化したい。
- 月曜の週次定例よりも前に、グラフの出力が完了している。
以上の要件を満たすため、
本パートでは、以下を実施します。
| 要件 | 内容 |
| 手作業でのグラフ出力作業を自動化したい | Automation Services job builderで、手作業タスクをジョブとして登録します |
| 月曜の週次定例の事前に、グラフの出力が完了している | Automation ServicesのScheduled jobsで、ジョブの実行タイミングを登録します |
作業内容
今回は、以下のステップで作業を進めていきます。
ステップ1:サービスアカウントへの権限付与
事前設定として、サービスアカウントへのアクセス権限の付与を行います。
ステップ2:ジョブの作成
分析ファイルに対する一連の操作を登録したジョブを作成します。
ステップ3:スケジュールへの登録
前ステップで作成したジョブを定期的に自動実行するためのスケジュール登録を行います。
ステップ1:サービスアカウントの権限確認
Automation Servicesのジョブが実行されると、システム上では以下のサービスアカウントが実行していることになります。
Automation Services System Account
上記実行アカウントが適切にAutomation Servicesのジョブを実行するために、以下の条件を満たしている必要があります。
・ (デフォルト)グループ「Automation Services Users」に所属している。
・ ジョブファイルおよびジョブの対象となる分析ファイルにアクセスできるよう権限が付与されている。
また、Automation Servicesのジョブを作成するユーザーに対しては、以下の条件を満たしている必要があります。
・ フィーチャー「Automation Services job builder tool」が有効化されている。
ここで、2つ目の条件であるアクセス権限は、以下の二通りの方法のどちらかで設定可能です。
- 関連するファイルが格納されているフォルダに対する「参照+アクセス」権限を付与する。また、ファイルの出力などを行うタスクが含まれている場合には、出力先のフォルダに対する「参照+アクセス+変更」権限を付与する。
- ビルトイングループであるLibrary Administratorに割り当てる。
本パートで①を選択します。
具体期には、利用する「生産品質ダッシュボード」は品質部門のみがアクセスできるフォルダ「品質部門」に格納されています。
そのため、今回はグループ「Automation Services Users」に対しても、フォルダ「品質部門」への「参照+アクセス」権限を付与しました。
※ フォルダへのアクセス権限設定方法については、パート3をご確認ください。
ステップ2:ジョブの作成
Spotfire では、分析ファイルに対する各種作業内容を組み合わせた一連のタスクをジョブとして登録することができます。
そして、作成したジョブをスケジュール登録することで、定期的に自動実行させることができます。
※ 弊社記事にてその他の利用方法も記載しております。こちらも参照ください。
データをライブラリーに自動保存する方法
本ステップでは、生産品質ダッシュボードのグラフを出力するジョブを作成します。
Spotfire application for Windowsを起動し、
上部タブの「ツール>Automation Services Job Builder」をクリックします。
表示された画面でタスクを設定していきます。
今回は、生産品質ダッシュボード上のグラフを出力するため、以下のようにタスクを設定します。
- (データソースまたは接続データソースにログイン情報が保存されていない場合)データソースに対するログイン情報の設定
- ライブラリから分析を開く
- イメージのエクスポート
このうち、「ログイン情報の設定」については、
前パートで作成した接続データソースにログイン情報を埋め込んでいるため、本パートでの設定は不要です。
※ ログイン情報を埋め込んでいない場合の設定方法については、以下の弊社記事を参照してください。
Automation Servicesにおけるインフォメーションリンクへの資格情報の設定手順
Automation Servicesにおけるデータベースへの資格情報の設定手順
次に、「ライブラリーから分析を開く」を設定するため、
「追加(A)>ライブラリーから分析を開く」を選択します。
参照(B)をクリックし、「生産品質ダッシュボード」を指定します。
そして、「ロード」を選択し、分析ファイルをSpotfire application for Windowsにロードします。
最後に、「イメージのエクスポート」を選択します。
以下の情報を入力します。
| 項目 | 内容 |
| 移行先パス(P) | <出力先パス>\<出力ファイル名>.png |
| ビジュアライゼーション(V) | 任意のビジュアライゼーション |
※ 移行先パスには、Automation Servicesジョブが実行されるNode Managerサーバーからアクセス可能なパス(ローカルシステムや共有フォルダなど)を指定してください。
※ 共有フォルダを利用する場合には、必要に応じてWP/ASから共有フォルダへのアクセス方法の操作を行ってください。
※ ファイル名には日付などをフィールドとして割り当てることも可能です。
移行先パスの欄の中で割り当てたい個所にテキストカーソルを配置した上で、「ツール(T)>フィールドの挿入(I)」を選択し、リストからから割り当てたいフィールドを選択します。
※ 黄色い個所が追加されたフィールドです。これにより、出力されるたびにファイル名に日付が追記されるようになります。
次に、「イメージのエクスポート」を複製し、必要なビジュアライゼーションのエクスポートを設定します。
※ 移行先パスのファイル名およびビジュアライゼーションは適宜変更します。
動作確認のため、
ツール(T)の「サーバーで実行する(S)」を選択します。
Automation Services上の指定したパスに画像が出力されていることが確認できたら、ジョブの動作確認は完了です。
最後に、スケジュール登録の対象になるように、ジョブをライブラリに保存します。
ステップ3:スケジュールの登録
ステップ2で作成したジョブを定期的に実行させるために、スケジュール登録を行います。
本設定は、以下を満たしたアカウントのみ実施可能です。
・ ビルトイングループのAdministratorまたはAutomation Services Usersに所属している
まず、Web管理画面にログインし、Automation Servicesのアイコンをクリックすると、Automation Servicesサービス管理ページに遷移します。
「Scheduled a job」をクリックし、先ほど作成したジョブを選択します。
次に、スケジュールを設定します。
今回は、要件を踏まえて、以下のように設定します。
| 項目 | 内容 |
| Begin schedule | 2026/03/06 |
| Repeat time | 08:00 |
| Repeat on days | Select day of week |
| Mon | |
| Repeat every 1 week | |
| End schedule | 未設定 |
| Time zone | Asia/Tokyo (GMT+09:00) |
設定内容を確認し、Saveをクリックします。
ジョブが保存されました。
動作確認のため、ジョブを右クリックし、「Run」を選択します。
左欄にある「Job activity」を選択して画面を遷移します。
先ほど実行したジョブのStatusがSUCCESSFULとなっていたら、ジョブは適切に実行完了しました。
また、出力先として指定したパスに、先ほどと同様にビジュアライゼーションが出力されていることが確認できたら、ジョブの動作確認は完了です。